河野太郎行政改革担当相は2日の閣議後記者会見で、自身が主導する行政手続きの押印廃止に関し、天皇陛下の公印である「御璽」は対象としない考えを示した。御璽は詔書や法令公布文、認証官の辞令などに押されるもので、河野氏は「天皇陛下の国事行為だ」と理由を説明した。
いいニュースも悪いニュースも、今となっては別の世界のできごとのように思い出される00年代の終わり。そのころアニメやライトノベルに親しんでいた人にとって、『とらドラ!』はきっと特別なタイトルのひとつとして記憶されていることだろう。同作を世に送り出した小説家・竹宮ゆゆこは、このところ一般文芸の世界で新たな地平を切り拓いている。ライトノベル時代から際立っていた独創的な人物造形や、中毒性の高いグルーヴィーな文体はさらに研ぎ澄まされ、強烈なまでの引力で読者を物語の世界へと誘っていく。 最新作の『いいからしばらく黙ってろ!』は、そんな竹宮作品のエッセンスが惜しげもなく注ぎ込まれた青春小説の傑作だ。友人、就職先、そして婚約者と、なにもかもを失って大学を卒業した龍岡富士は、ふとしたきっかけで崩壊寸前の小劇団「バーバリアン・スキル」に転がり込む。個性的な劇団員たちに振り回されながら、自分なりの“野蛮人の技術
節分の季節である。「福は内、鬼は外」と、我々は幼いうちから異形の物を外に追いやる思想を知らぬ間に植えつけられてきた。 そんなアウトサイドにいる(と思われている)人々、例えば障害者、ヤンキー、犯罪者、老人、ホームレスといった社会的少数者いわゆるマイノリティの表現活動を発掘し、紹介している「アウトサイダーアート」キュレーションの第一人者がいる。櫛野展正(くしの・のぶまさ)さん。広島県福山市在住の40歳。 去年4月には、自ら経営するアートスペース「クシノテラス」にて、和歌山毒物カレー事件の林眞須美死刑囚や東京・秋葉原無差別殺傷事件の加藤智大死刑囚ら42人の死刑囚が拘置所で描いた絵画を展示し、話題を集めた。 昆虫2万匹で作った昆虫千手観音像 そんな櫛野さんがこのたび上京、渋谷にある「実践女子大学」でトークイベントに出演していたので覗いてみた。現在美術家・奥平聡氏のご紹介である。 講演は、櫛野さんが
明治以降の日本の作家でもっとも国際的知名度が高いのは誰だろう? 日本だけでなく多くの国々でも作品がベストセラーになっている村上春樹かよしもとばななか。それとも、戦後多くの作品が外国語に訳され、ノーベル文学賞の有力候補・受賞者にもなった谷崎潤一郎・川端康成・三島由紀夫・安部公房・大江健三郎のうちの誰かなのか。 さらにさかのぼって、森鴎外や夏目漱石といった明治の文豪たちはどうなのだろうか。 一つの指標となりそうなのが、アメリカの世界文学アンソロジーに収録された作品数だ。これは主に大学の講義でテキストとして使われているもので、アメリカを含む世界各国の何十、場合によっては何百もの作家や作品が数巻にわたってまとめられている。実質的に日本の世界文学全集に近いものだ。 比較文学者の秋草俊一郎は、「二一世紀 世界文学カノンのゆくえ」(東京大学出版会の月刊誌「UP」にて2014年6月号より隔月で掲載)という
“全米を震撼させたシリアル・キラー”の代名詞ともいえるチャールズ・マンソンという男。80代にもなり現在はカリフォルニア州キングス郡の「コーコラン刑務所」に収監されている。 彼に傾倒していた20代の女性と2013年に婚約したが、その関係は女性の予想しなかった裏切りにより解消になっていたもようだ。 収監中の身でありながら2013年11月に20代の一般人女性と婚約を果たし、昨年11月には“年内にも刑務所内で挙式”と報じられていたチャールズ・マンソン。1960年代から70年代にかけ、信者に殺人を教唆して多数の猟奇殺人事件を起こした狂気の殺人鬼である。だがさっぱり挙式の話が聞こえず、カリフォルニア州が2人に発行した結婚許可証の有効期限は切れていた。そこに意外な理由が伝えられ、話題となっている。 マンソンとの結婚を真剣に考えていたのは、アフトン・エレイン・バートンさんという27歳の女性。 マンソン首謀
【マック赤坂、炎と化し天に昇る───俺はマテリアルで死にたくない】 11月24日。京都大学11月祭。 門の真正面には、巨大なマック赤坂講演会の看板が設置してある。全長4メートルはあるだろうか。初となる母校での講演会。マックの意気込みが感じられる。 OBということで知名度も高く、7割ほどが京大の学生や関係者である。 自身の受験秘話、大学生時代のエピソードを語り始めるマック。 マック赤坂、本名、戸並誠は、1948年、名古屋の貧しい家庭に生まれた。早く金を稼げるようになりたい。大企業に勤め成功をおさめたい。とにかくナンバーワンを目指した戸並少年は、愛知県立瑞陵高校から、東京大学を目指した。 「マテリアルで死にたくなかった。俺はマネーじゃない! 貿易だけやっていて死にたくないんだ。メンタルで生きたかったんだ」 誠だからマック、好きな街は赤坂。戸並はマック赤坂を名乗り始めた。着実に老いつつある自分。
エッセイや批評も25冊くらい読んできた。 そのエッセイから金井さんが自選した4巻本『金井美恵子エッセイ・コレクション』全4巻の最終巻が、来月(2013年12月)に出る予定だ。 さて、金井さんは2002年からもう10年以上、朝日新聞社(2008年以降は朝日新聞出版)のPR誌《一冊の本》にエッセイを連載してきた。 だいたい2年ごとに本にまとまっている。先日、5冊目の単行本が出た。 新刊が出るたびに、ドキドキしながら読んでいる。 ドキドキの理由はあとで述べます。 こう息長く連載が続くと、新刊が出るのを、なにやら私の人生の節目のように、いつのまにか感じてしまっている。こんな連載ってなかなかない。 2013年9月末までの5冊を刊行順に並べるとこうなる。 『目白雑録』朝日新聞社、2004年、のち朝日文庫 『目白雑録2』朝日新聞社、2006年、のち朝日文庫 『目白雑録3』朝日新聞出版、2009年、のち朝
それを1人で作り上げた美大生がいる。名前は志田成美さん(東京藝術大学大学院 美術研究科)。修了制作展で巨大な手作り地図「新宿地下考現学」を展示したところ、地図ファンを中心に話題に。果たしてどのようにして制作したのか、志田さんにお話を聞いてみた。 ――非常に大きな地図ですね! 「タテ2.2m、ヨコ3mです。布地のキャンバスに書きました」 ――なぜ、巨大な地図を作ろうと?? 「新宿の広大な地下道は、東は新宿三丁目、西は新宿公園までつながっているのですが、百貨店等の地下施設の連続であるため、それぞれの利害が絡んで、1枚にまとまった地図がなかったんです。 それで作ろうと思ったのと、私は小さい頃からずっと新宿で育って、自分でも地下の道にもっと詳しくなりたいという気持ちもあって作りました」 「生まれも育ちも新宿」と聞いただけで、なんだかカッコイイではないか。志田さんは新宿が大好きだそうで、地図を通じて
ヒトが生きていくために絶対に欠かせないのが食べることと眠ること、そして排泄。排泄……平たく言ってしまうとウンコとオシッコをすることであります。 排泄は大切なことなのに不快な臭いをともなうせいもあるのか、タブー視されてしまうことが多い。 そんなタブーを打ち破るかのごとく、昨年末に一冊の本が出版された。 『くう・ねる・のぐそ 自然に「愛」のお返しを』(伊沢正名著 山と溪谷社刊)である。えっ~、「のぐそ」……「野糞」、野外での大便排泄について書かれた本であります。 オビには「21世紀の奇書誕生! 野糞をはじめて35年、日本全国津々浦々、果ては南米、ニュージーランドまで、命の危険も顧みず、自らのウンコを10000回以上、大地に埋め込んできた……」とある。 「野糞をはじめて35年」、「21世紀になってから一度もトイレで排便をしていない」などのインパクト大のコピーにまず驚かされたが、著者の伊沢正名氏の
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