マニラ南部サンペドロラグナで、台風通過後、子度を2人を抱えて、腰までつかる水の中を進む男性(ロイター) AP通信によると、9月下旬からこれまで、フィリピン全土が台風の猛威にさらされ、300人以上が死亡し、1500万人の人口を擁する首都圏全域が洪水に見舞われるなど被害が拡大している。 フィリピンでは9月26日、暴風域の範囲がきわめて広く、強力な台風16号がルソン島を通過し、分かっているだけで288人が死亡した。台風16号はマニラ首都圏を直撃し、全域が洪水の被害を受けている。 さらに、10月3日午後から4日未明にかけて、大型で強い台風17号がフィリピン最北部を襲い、土砂崩れなどで約20人が死亡した。 AP通信は16、17号の2つの台風で、フィリピン全域の数百万人が被災したと報じている。また、フィリピンのほか、ベトナム、カンボジアの3カ国で400人以上の被害者が出たという。