福岡市の博多駅前の道路が大規模に陥没した事故から、8日で1年となります。福岡市は、現場でストップしている地下鉄工事について、特殊な方法で人工岩盤を造り再開させる方針ですが、再び地盤が緩むリスクも指摘されており、工事の再開にあたっては慎重な対応が求められることになります。 今回の事故は、岩盤の強度が想定より低かったことなどから陥没が起きたと見られていて、現場では、事故から1年となる今も、地下鉄のトンネル工事がストップしたままです。 工事の再開について検討してきた福岡市の専門家委員会は、7日、地下にセメントを噴射して地盤を固める特殊な方法で人工岩盤を造ったうえで、トンネルを掘り進める方法を提言しました。 福岡市は提言を受けて工事の再開に向けた具体的な準備に入りますが、現場付近は、硬い地盤の中に、もろい地層が入り組む複雑な構造になっていて、専門家委員会からも再び地盤が緩むリスクが指摘されています