先日書いた「うちらの世界」と文化の溝という記事のエントリーページを見たら、現代アートの世界なんて「うちらの世界」とどっこいどっこいかそれ以下ですよね、現代アートってあんなバカやこんな愚行が通る世界ですよね!的なコメントがいくつかあってスターが集まっていた。 はて。わざわざそう指摘されるような変なこと‥‥現代アートは「うちらの世界」と無縁とか、バカも愚行もない世界だとか‥‥言ったっけ。 その記事にアート絡みで書いたことは、 ・『三四郎』には、美術についての教養が文化的ステイタスを表すものとして出てくる。 ・それと同じように、当時19歳の地方出身者の自分にとって東京の先端アートの世界は敷居が高く、ついていくのに必死になった。 ・私から見てアートを含む文化系インテリの人々は、自分たちが語る世界こそ他のローカルな世界を含んだ「世界」だと思っているようだった。 ・昭和初期、芸術の世界と大衆との乖離が