今週のGPU黒歴史は、Matroxの「Parhelia」である。連載138回で紹介した「Matrox m3D」とは異なり、こちらはMatroxから邪険にされたわけではなく、それどころか起死回生の切り札として華々しく登場した製品であったが、そのまま同社のコンシューマー向け製品ラインナップを終わらせてしまった張本人とも言える。Matroxの生い立ちの初めの方に関してはm3Dの際に説明しているので、まずはその続きから説明しよう。 Mystiqueのあとを継いだG200/G100シリーズ 1998年4月、Matroxは「G100」、翌5月には「G200」をそれぞれ発表する。主力製品はG200で、128bitエンジンを搭載し、3D機能を「Matrox Mystique」から大幅に拡充した製品である。ちなみにG200のグラフィックスコアは、内部には「WARP」と呼ばれるRISCエンジンを搭載しており、