【北京共同】中国の天津市第2中級人民法院(地裁)は5日、「国家政権転覆罪」で起訴された会社経営の人権活動家、勾洪国氏の初公判を開き、懲役3年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。国営通信の新華社が伝えた。先月起訴された人権派の弁護士、活動家計4人全員が有罪となった。 習近平指導部は昨年7月1日に社会統制を強化する国家安全法を施行させ、9日以降、弁護士や活動家ら約300人を一斉連行した。貧富の格差拡大や共産党の横暴に批判を強める国民が「反体制」で団結することを警戒、活動の中核となっている弁護士や活動家を「根絶やし」(人権派弁護士)にする狙いがある。