maiko-lady.jp 舞妓さんのお話しを聞く機会があった。といっても、中学の修学旅行でのことである。話の内容は覚えていない。だが、内心で「この人達は将来売春をするのだろうか? しかし、そうだとしたら修学旅行の行事に教師が組み込んだりはしないだろう。よくわからない」と思ったものだった。そして、底辺の人生を歩むことになったおれは、花街での遊びどころか、安いチェーン居酒屋ですら酒を飲めず、安アパートで度数だけ高い安酒をあおるばかりである。そしてまた、舞妓というものは、さらに芸妓というものは男に買われるものなのかどうかわからないままおっさんになった(ので、以下の感想文は非常にバイアスがかかっているとご承知ください)。 そんなおれが『舞妓はレディ』を観た。正直、直前まで存在すら知らなかった。知らなかったが、女が観たいというので観ることになった。周防正行監督ということで、舞妓世界を丹念に取材して