岡山県岡山市が関与するプロジェクトで、いわゆる「スピリチュアル」的な言説を含むとされる、「胎内記憶」の関連事業に助成金を交付していたことが分かった。 同事業の講演会を国会議員が宣伝するとSNS上で注目を集め、波紋を広げている。 子どもは「お母さんのたましいが成長すること」を望む? 胎内記憶とは、産婦人科医の池川明氏が提唱する概念だ。 池川氏の著書『胎内記憶でわかった 子どももママも幸せになる子育て:「もって生まれた才能」の伸ばし方』(誠文堂新光社)によれば、2~5歳の子どもの約3割が生まれる前の記憶を持っているとする。 記憶を持つ子どもに聞き取りなどをすると、出生前は「たましい」という状態で、一定の期間、神や天使のような存在と過ごす。そこで様々な情報を得て、自分に最適な母親を選ぶという。 子どもは「お母さんのたましいが成長すること」などを望み、何かしらの使命があるケースが少なくない。例えば