海外の学会で議論すると、”Be provocative!”とよくいわれます。「アゴラ」は論争の場としてつくったので、論争を「心苦しく」思う必要はありません。今回の「アクセス回線会社」案は、政治的には不可能(総務省も1年後に先送りした)ですが、今後の日本のブロードバンドを考える重要な素材を提供したと思います。 まず通信インフラは単なる技術の問題ではなく、第一義的には経済問題であることに注意が必要です。ソフトバンクの孫正義社長は、昨年の決算発表で次のようにのべています: 光ファイバーは必要なのか、むしろ少し遅れた人が光ファイバーを使っているのではないか。iPhone前は、家に帰ると1~2時間もパソコンの前に座っていたが、今は日中に仕事が完了し、寝る前に5分未満確認するだけ。すべての携帯電話がiPhone化し、モバイルインターネットマシン化してくることで、光の必要性がなくなってくる。ソフトバンク