スイッチサイエンスで物理フリックキーボードキットの販売が開始されている(開発者のツイート、ITmedia)。 はんだづけを含む組み立てを行う必要があるキットとなっており、PCにはドライバなしでUSBキーボードとして認識される。以前、Googleからフリック入力向け物理キーボードが発表されたが、製品化される様子がないため、個人で製品化したとのこと。
スマートフォンなどの画面割れや傷つきといった損傷を検出し、自己修復する技術の特許をMotorola Mobilityが米国で出願している(United States Patent Application 20170228094、 The Vergeの記事、 Neowinの記事)。 この技術は形状記憶ポリマーとヒーターの透明なレイヤーにより実現する。ヒーターは損傷部分だけを加熱することが可能で、アタッチメントを使用して外部から加熱する方法も用意される。画面の損傷が検出されると、修復の必要な部分を自動判定またはユーザーのタッチスクリーン操作により決定し、最高で摂氏60度まで形状記憶ポリマーを加熱して修復を実行するという。ただし、破損の状態によっては完全に元に戻らないこともあるようだ。
垂直離着陸(VTOL)可能な空飛ぶタクシー「Lilium Jet」を開発中のドイツ・Liliumは20日、プロトタイプ「Eagle」による初のテスト飛行が成功したことを発表した(Liliumのニュース記事、 The Vergeの記事、 VentureBeatの記事、 動画)。 Lilium Jetは電気ジェットエンジンをフラップに搭載し、浮上時は垂直、浮上後は水平に噴射して飛行する。エンジンコンポーネントは小型のものが数十個搭載され、複数のコンポーネントが失われても問題なく垂直着陸できるそうだ。機体全体を安全に降下させるためのパラシュートも装備する。最高速度は300km/h、航続距離は300km。完全電動であり、オートバイよりも静かだという。 これまでLiliumは小型のプロトタイプでテストを行っており、Eagleは初のフルスケールプロトタイプとなる。テスト飛行は遠隔操作によって実施された
米国の東海岸で2月28日朝(日本時間3月1日未明)にAmazon Simple Storage Service(S3)の数時間にわたる大規模な障害が発生し、多くのWebサイトやサービスが影響を受けたのだが、原因はエンジニアのタイプミスだったそうだ(Amazon Web Servicesの発表、 The Vergeの記事、 The Guardianの記事、 The Registerの記事)。 当時、課金システムのデバッグを行っていたAmazon S3チームは、課金システムで使用するサブシステムの少数のサーバーを削除しようとコマンドを入力したのだという。しかし、タイプミスにより、意図していたよりも広い範囲のサーバーが削除されることになる。 意図せず削除されたサーバーはインデックスサブシステムとストレージ割り当てのサブシステムが使用するもので、相当量の容量が削除されたことで各サブシステムの完全な
宇宙線によって、さまざまなコンピュータのトラブルが引き起こされているという。たとえば2003年にはベルギーでSEUが原因で電子投票のミスが発生、1人の候補者に4096票が追加されたこともあったそうだ(COMPUTERWORLD、ロスアラモス国立研究所、Slashdot)。 米ロスアラモス国立研究所は、宇宙線やそれに類する荷電粒子が軍隊、商業航空宇宙産業、コンピュータ業界に与える影響を警告してきた。宇宙線やそれに類する荷電粒子は人間や生物には影響を与えないものの、精密化している電気回路などには影響を与えやすい。こうしたトラブルはSEU(single event upset)と呼ばれている。 被害は写真の1ドットが欠ける程度のものから飛行機の運用に支障を来すものまでさまざまなだ。最近ではシスコのルーターのトラフィック損失の原因がSEUと公表されている。SEUは大きな問題だが、一般には理解されに
SSDの価格が上昇しており、来年にはさらなる価格高騰が起こるのではないか、という話が各所で伝えられている(GIGAZINE)。 GIGAZINE記事の元ネタであるTom's Hardwareでは、SSDに使われるNANDフラッシュメモリが深刻な供給不足に陥っており、そのためにSSDの価格が上昇する可能性について述べられている。実際、ここ最近はSSDの販売価格が上昇しているという(ITmedia、AKIBA PC Hotline!、日経新聞)。また、「6~10%の上昇」という具体的な数字を挙げている記事もある(マイナビニュース)。 NANDフラッシュメモリはSSDだけでなくスマートフォンやタブレットといったデバイスでも使われており、そのため需要に供給が追いつかない状況になっているようだ。
人体の骨格と筋肉を模倣した筋骨格ヒューマノイドデザインを研究している東京大学の情報システム工学研究室が、人体模倣筋骨格ヒューマノイド腱悟郎で「汗」による冷却機能を追加し、長時間の稼働を可能にしたそうだ(PC Watchの記事、 IEEE Spectrumの記事)。 これについて あるAnonymous Coward 曰く、 ロボットの稼働に使うモーターは発熱するため長時間動作させるには冷却が必要という話。このロボットが面白いのが、スポンジのように水を内部に浸透させられる金属部品を使っている点で、気化熱でファンによる冷却の3倍の冷却性能を実現したそうだ。 冷却のために水を飲むロボットは意外に実用的でかつ十分実現可能なようだ。
PCの冷却ファンを操作してエアギャップ環境からデータを盗み出す「Fansmitter」を考案したイスラエル・ベングリオン大学のCyber Security Research Centerが、今度はハードディスクのシーク音を利用してエアギャップ環境からデータを盗み出す「DiskFiltration」を発表した(論文要旨、Ars Technica、Register)。 ネットワークから隔離されたエアギャップ環境のPCからデータを盗み出す方法は、ターゲットのPCでデータ送信用のソフトウェア(マルウェア)を実行し、電磁波や光、熱、音声に乗せてPCから収集したデータをエンコードして送信するといったものだ。あとは受信用のハードウェアでデータをデコードして外部に転送すればいい。 実験では2つのトラック間を移動する際のシーク音を使い、シーク音が出ている部分を「1」、出ていない部分を「0」としてデータを送信
以前、導電性インクと専用の回路用紙を使用してスマートフォンの指紋認証を突破する方法を発表したミシガン州立大学教授のAnil Jain氏とその生徒が、警察の依頼を受けて指紋認証用の「指」を3Dプリンターで作成しているそうだ(Mashableの記事、 Fusionの記事)。 具体的な地域は明らかにされていないが、依頼したのはミシガン州内の警察で、殺人事件の容疑者を特定するために被害者が使用していたGalaxy S6のロックを解除しようとしているらしい。警察は被害者を別の事件で逮捕した際にすべての指の指紋を採取していたが、導電性インクを使用する手法ではロック解除に成功しなかったため、Jain氏に依頼したとのこと。 Jain氏はさまざまな3Dプリンターで被害者の10本指のモデルを作成し、指先部分に導電性素材を適用する。使用する3Dプリンターは数十万ドルもする非常に高価なもので、他の研究者などと共有
オランダ・デルフト工科大学の研究者が、1ビット当たり原子1個を使って情報を保持するメモリを開発したそうだ。記録密度は現時点でハードディスクの500倍にも達するという(Engadget、Techcrunch、Nature Nanotechnology、Slashdot)。 このストレージは、銅でできた記録面に走査型トンネル顕微鏡を使って塩素原子を配置することでデータを保持する。塩素原子は格子状に整然と並ぶため、そのうち幾つかの原子を取り除くことで塩素原子が2つの位置をとれるようになり、0と1の表現ができるという。 ただし、このストレージは絶対温度77度の真空中でしか安定しないとのことで、実用化にはまだ遠そうだ。
ネット通販の普及により非在宅時にも宅配便を受け取れる宅配ボックスの需要が増えているが、宅配ボックスでは受け取り時の署名や捺印が難しいという問題があった。そこでパナソニック エコソリューションズが、捺印機能付き宅配ボックスを開発したという(家電Watch)。 この宅配ボックスは、シヤチハタの印鑑をセットしておくことで、荷物を入れたあと一回のみ捺印が行えるという。電源不要で動作するのも特徴。 そもそも現代において受け取り時の捺印というシステムはどうなのよという感じはあるが、とりあえず問題を解決出来るシステムとしてはアリなのかもしれない。
ヨドバシカメラの店頭にある「メモリーカードをアルバムとして使う方が増えている」というポップ掲示に対し、「数年後にデータ蒸発して泣くパターンでしょ」というツッコミが入ったまとめが注目されていた(Togetter まとめ)。 ヨドバシカメラのショッピングサイトをみると「16GBという大容量で、たくさんの写真を保存することができます」なんて感じでSDHCカードが販売されている。しかしSDカードやSSDで採用されているNAND型フラッシュメモリは書換回数に上限があるだけでなく、長期間の放置でデータが自然消滅することが意外に知られていないようだ。しかも最近の安価で大容量の民生品が採用するものはデータ保持期間が1〜2年とさらに短くなっているという(ボイスナビFAQ)。そのためヨドバシカメラが推奨するメモリーカードごとアルバムに保存しておくやり方だと、数年後画像データを読み出せなくなる恐れがきわめて高い
ドローンが普及しつつある中で、ドローンから自衛する方法が話題になる機会が増えた。しかし、いくら銃の所持が認められている米国でも、銃でドローンを撃破するのは問題がある。所有者への民事損害賠償責任を負わされる可能性があるためだ。岩や野球のボールをぶつけて事故に見せかける手もあるが、難易度は高そうだ(PopularMachinecs、Slashdot)。 DIYドローンキットなどを販売しているMarque Cornblatt氏によると、民生用ドローンはちょっとした衝撃でバランスを崩しやすいという。たとえばプロペラの一つが欠損しても墜落する。同氏の実験では、きちんと防水加工されたドローンの場合、高圧スプリンクラーで攻撃しても墜落はしなかった。しかし、こうした対策が行われていないドローンでは、水鉄砲などでも回路部にダメージが発生して墜落する可能性はある。 ただ、弁護士によると、銃を使用しなくても他人
人間の身体は一日あたり2,000~2,500kcalものエネルギーを消費しているが、そのエネルギーの一部を吸い上げすることが可能になれば、バッテリーなしで医療用インプラントやスマートフォンなどの電子機器を動かすことが可能であるという。現在、これを実現するための研究が進んでいる(Ars Technica、Slashdot)。 たとえば、哺乳動物の耳には蝸牛内電位(EP)と呼ばれる電圧がかかっている。これは0.1Vと小さいが、補聴器やほかの聴覚インプラントを動かすには十分だ。研究チームは、EPから直接電気エネルギーを抽出する「エネルギー・ハーベスター・チップ」の開発に成功した。このチップは爪サイズの大きさで、生成可能な電力はナノワット規模。ただ、電子インプラントに電力を供給するためにはまだ不十分だという。 このほかにも、人間の動きから電気を生成する技術も研究されている。こちらは特定の素材が持つ
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