サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
円安とは
blog.goo.ne.jp/meisogama-ita
作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。 草木灰は、昔より釉として使われています。むしろ釉の始まりは草木灰から始まったと 言われています。 草木灰には種類が多く、ほとんどの草木類の灰が釉として使う事が出来ますが、 灰の成分はどの灰であっても、ほとんど同じ様な物です。 しかしその含有量には大きな差があります。 1) 草木灰に含まれる成分。 草木灰の成分には大きく分けて2種類があります。 ① 珪酸質を多く含む灰。 禾本科の稲の藁(わら)、籾殻(もみがら)、糠(ぬか)等は、70~80%の 珪酸を含みます。(尚、一般の灰は30%前後です。) 又、竹や羊歯(しだ)類などにも多く含まれています。 それ故、珪石(SiO2)の代わりに使われます。 ② 樹木灰には、松、柏、杉、樫(かし)、楢(なら)、欅(けやき)、橡(くぬぎ) 等があります。 又
作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。 上絵付とは、本焼した釉面上に、上絵具で彩色(描画、吹き付け、転写紙)し、750~850℃程度の 温度で、焼き付けたものです。 ・ 焼成温度が、比較的低いので、顔料の制約が少なく、多彩な色を使い、鮮やかで、 自由な表現ができます。 しかし、釉薬の上に、顔料がある為、酸、アルカリなどで、侵されたり、傷付き、剥がたりすることも、 多いです。 ・ 9~10世紀、中国の晩唐・五代の頃に現れ、元代後期の14世紀初頭の、景徳鎮で、本格的に、 作られる様になります。 日本では、江戸時代初期の、伊万里焼に始まり、柿右衛門、鍋島と高度化し、各地に広がりました。 主に、磁器に絵付けしますが(磁胎)、仁清(江戸初期)などは、陶器に絵付けを、しています(陶胎) ・ 「色絵」の言葉が、広く用いられる様になるのは、戦
作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。 「茶の湯」が僧侶、大名と各地の豪商達だけで無く、一部の商人や町民など、一般庶民まで広がった結果、 多くの流派が発生し、現在でも茶道には多くの流派が存在しています。 1) 千利休以前の流派 ① 村田珠光 :「奈良流(ならりゅう)、珠光流」。 室町中期の東山時代に創始されます。 ② 武野紹鴎 :「 堺流(さかいりゅう)」。 堺の町を基盤として、室町末期に創始。 ③ 能阿弥 : 「東山流(ひがしやまりゅう)」 ④ 玉置一咄 : 瑞穂流(みずほりゅう)」等があったとされています。 尚、「珠光流」と「瑞穂流」は現存しています。 2) 利休と同時代の「茶の湯」 ① 「利休流」: 武野紹鴎について珠光流を学び、侘びた茶事を基本とし、桃山時代に始ります。 ② 薮内(やぶうち)流 : 安土桃山時代の茶人、
作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。 陶芸に限らず、何事にも手順があります。手順を忘れたり、手順前後の誤りにより、思いも拠らない 結果を招く事は多いです。 8) 使用前に行う事。 ① 割れやひびが無いかを確認する。 ② 食器用の水漏れ防止剤を使う。 ③ 底(畳付)に砥石を掛ける。(以上が前回迄の話です。) ④ 土鍋など直火に当てて使う作品(耐熱食器)。 普通は窯から出した作品は上記処理を行った後や、市販されている作品は購入後、直ぐに使え ます。例外として、土鍋等を直ぐに使用する事は避けるのが一般的です。 ⅰ) 新品の土鍋は水を通し易い。 土鍋には土鍋専用(直火可能)の土を使います。特徴として耐熱を保つ為にペタライトを多く 含み、最高温度も1200℃(SK-7)で焼成します。赤鍋土の場合には、1180℃程度です。 注:ペタライ
作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。 クラフトは、1956年(昭和31年)に結成された、日本デザイナークラフトマン協会(現在は、日本クラフト デザイン協会)などによって、切り開かれた新しい分野です。 木や布などの材料にも目を向けた工業製品を生みだした、北欧デザインがモデルに成っています。 内田邦夫氏は、日展特選の陶芸作家であったが、その道を捨てて、クラフト運動の先頭を走り製作と共に 新たなデザインの創出を目指し、インダストリアルデザイナーとしも、活躍しています。 1) 内田 邦夫(うちだ くにお): 1910年(明治43年) ~ ① 経歴 ) 新潟県上越市に生まれます。 1935年 東京美術学校工芸科(現東京芸術大学)鋳金部を卒業します。 在学中(1933年)に第十四回帝展に鋳金の「花瓶」が、初入選を果たしています。
作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。 焼成のメカニズムの、話を続けます。 ② 楽焼きについて ) 楽焼用の基礎釉について 楽焼用の釉は、市販されていますが、ご自分で調合される時は、以下の様にします。 調合例 白釉(透明系) ・ 調合によって、釉の熔ける温度に、差がでます。 a) 唐土:50、 白玉:50、日の岡珪石:10 b) 唐土:60、 白玉:30、日の岡珪石:5 c) 唐土:10、 白玉:70、日の岡珪石:20 d) 白玉:70、 長石石:30 注1) 唐土(とうのつち)は、釉の溶剤の働きがあり、鉛を酸化させて、白い粉にした物です。 釉を透明にし、流れ易くします。又、大量に混入すると、熔け易くなります。 ・ 白玉は、硝石のフリットで、釉の厚みを増します。(有鉛と無鉛とが有ります。) 量を多くすると、耐火度を上げます(
作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。 轆轤は、作品を早く、綺麗に仕上げる、道具で、特に丸い形の物を、作るのに、最適な物です。 陶芸では、多くの方が、轆轤を使って、作品を製作しています。 その歴史について、述べたいと、思います。 1) 紀元前、約4千年前に、バビロン(メソポタミア地方の古代都市)に出現します。 紀元前、約3千年前に、エジプトに、更に、小アジア、インド、及びギリシャに広がります。 紀元前5百年頃には、中央アジアに、到達しています。 ・ 我が国には、朝鮮から、5世紀頃に、手回しロクロが、そして豊臣秀吉による、焼き物戦争の 捕虜として、連れてこられた、朝鮮の陶工により、蹴轆轤(けろくろ)が、伝わったと、言われています。 2) 当時は当然、自分で手や足を使い、回転させていましたが、ヨーロッパやアジアでは、 足を使う物が
作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。 沖縄の壷屋焼には、施釉して1200℃で焼成する上焼(じょうやき)と、無釉で1000℃で焼締める、 荒焼(あらやき)があります。島氏は荒焼の第一人者の一人と目されている陶芸家です。 1) 島 武巳(しま たけみ): 1943年(昭和18)~ : 阿弥陀城古窯(あみだじょう こよう) ① 経歴 1943年 沖縄県 国頭群 本部町に生まれます。 1960年 壺屋の小橋川永昌氏の窯の下で、64年まで轆轤を挽いています。 1961年 沖展奨励賞を受賞します。 1965年 小橋川家を辞し、古陶磁の研究を始めます。 壺屋に統合される以前の古窯(400~500年前)喜名焼、知花焼、古我知焼、山田焼等の 古窯の復元を試み、以来十数ヶ所の窯を設計し築きます。 1970年 小山富士夫氏の南蛮焼研究に参画します
作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。 陶磁器の、上絵付けの方法に、シンクイン(浸透)又は、イングレーズと呼ばれる、方法が有ります。 ・ イングレーズ用の、絵具を用いて描いた磁器を、高温焼成(1250℃前後)する事によって、釉の中に、 絵の具を、溶け込せ、磁器表面の、ガラス層に沈める、絵付け技法です。 又、専用のインク(顔料)で、印刷した、転写紙を使い、絵付けをする事も、可能です。 ・ 開発当初は、ブルー(瑠璃色)を中心とした、限られた色しか、有りませんでしたが、近年研究が進み、 色の幅が、広がってきています。 ・ イングレーズ用の色は、現在、以下の様に、豊富に有り、市販されています。 レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ライラック、ピンク、ホワイト、オーカー、ブラウン、グレー、 ブルー、ブラック、コバルトブルー等が、有りま
作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。 4) 削り作業の注意点。 今まで述べて来ました様に、轆轤の中心に置く事や、轆轤や「シッタ」に、しっかり止める事の 他に、注意すべき事は、以外に多いです。 一般には、電動轆轤で、削りますが、抹茶茶碗の様な作品は、手回し轆轤の上で、削る事も、 多いです。電動轆轤では、綺麗に削り過ぎ、茶陶としての、趣が出せない為です。 それ故、「かんな」等の、金属製ではなく、赤松を刀状に、薄く割って使用する場合もあります。 ① 「かんな」類は、刃物ですので、常に切れる状態に、して置きます。 砥石や、(鉄鋼、ダイヤモンド)ヤスリで、研ぐ様にします。 ② 「かんな」類の形は、色々あります。それ故、一つの作品を削る際にも、数種類の「かんな」を 用意する必要が有ります。 即ち、直線的な刃の物、丸い曲線的な刃の物、刃の
作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。 引き続き、電動ろくろの、「基礎的事項」について、述べます。 6) 土を上に延ばす ① 底を作る 「土取り」し、穴を掘ったら、容器の内側の底を作ります。 後から底を形作ると、手が底まで届かない場合や、土が振ら付き易いですので、 先に底の形、大きさを決めてから、土を上に延ばします。 ) 底の形状と広さ 内側の底の形状は、全体に平坦な形、鍋底の様に、なだらかに、内側に傾斜した形、 抹茶茶碗の様に、茶溜まり(中心が凹む)の有る形など色々有ります。 底の広さも、皿の様に、底が広い形や、徳利の様に狭い形など、作品に応じて、形を決めます。 ・ 内側の底の形は、外側の形状に合わせて、形を決めます。内側と外側の形が大きく違うと、 肉厚が厚くなり、全体に重くなったり、逆に薄くなり過ぎ、亀裂が入る場合が有り
作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。 美術品の真贋に関して、科学分析の重要性は、大事ですが、陶磁器(骨董)の世界では、最終的に 「真贋」を決めるのは、業界の有力な団体です。 その団体が「真」と見なさなければ、業界では通用しない様です。 2) 佐野乾山事件 第2の「永仁の壺」事件か、といわれたのが、「佐野乾山」です。 ① 発端: 江戸時代の陶芸家、尾形乾山が、栃木県佐野市に、一年三ヶ月滞在した事実から、 乾山の作品(真作)が、数点存在する事は、以前から知られていました。 昭和35(1960)年頃から、佐野乾山なるものが、多数出回り始めます。 昭和37(1962)年1月、朝日新聞に、来日中のバーナード・リーチ(英国人)が、訪れた森川勇宅で、 80点余りの、佐野乾山を鑑賞し、「本物」であり、素晴らしいと、絶賛した事が、報じられます
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『blog.goo.ne.jp』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く