須坂市立須坂図書館は、傷ついた本の展示コーナーを設けている。秋の読書週間(27日~11月9日)を前に、本を大切に扱う意識を広げようと企画。「本が泣いています」と書かれた張り紙の下に、痛々しく傷ついた本が並んでいる。 小説や絵本、雑誌など16冊を展示。黄色い蛍光ペンで線を引かれたり、落書きされたりしたページを紹介している。誤って洗濯機に入れてしまい、ページが固まった本も。利用者が破いたページに自身でセロハンテープを貼った本は、破れた部分が黄色く変色。図書館は、破れたページは専用のテープで直すため「そのままカウンターにお持ちください」と呼び掛けている。 8月下旬から館内で閲覧できるようにした雑誌は、映画のクーポン券が切り取られた。文平玲子館長(55)は「本は利用者みんなの財産。大切にする気持ちを失わないでほしい」と話している。 展示は26日まで。問い合わせは須坂図書館(電話026・245・07