前回は、企業の公式ホームページにおいて、顧客属性や行動履歴に応じて異なるコンテンツを表示する、パーソナライゼーションという新しい可能性への注目を説明してきた。 今回はその公式ホームページにおけるパーソナライゼーションの具体的な事例を紹介していこう。 個人情報を取得せずにパーソナライゼーションを実現 まず、米国の調査会社フォレスターリサーチ社の例を見てみよう。このサイトでは、来訪者の所属部門や役割によってコンテンツを出し分けている。 フォレスターリサーチ社は企業向けにテクノロジーやマーケティングの調査を行う企業だ。ホームページでは、無料公開している調査レポートやブログ、イベントの案内など無数のコンテンツを提供しており、来訪者は企業のCIOやCMOなどの経営層から現場の担当者まで様々な役職にわたる。また、情報システム部門やマーケティング、営業部門など所属する部門も様々だ。 同社のパーソナライゼ