将棋界の話題を取り上げる「王手報知リターンズ」第12回は、漫才コンビを組み、将棋界からM―1グランプリ出場を目指す冨田誠也五段(28)と服部慎一郎六段(24)が登場。将棋界からこの夏のM―1出場を宣言するのは第9回で取り上げた「銀沙飛燕(ぎんさひえん)」に続き、2組目。将棋界には今、お笑いの才能も眠っている。(瀬戸 花音) 異例の事態である。将棋界から漫才コンビがほぼ同時期に2組誕生した。東京所属棋士による「銀沙飛燕」のライバルは、関西所属棋士2人で結成された「もぐら兄弟」。東VS西。棋士である彼らはなぜか、盤上ではなく、舞台の上で戦うことになった。 冨田(以下、冨)「銀沙飛燕のM―1出場は、本音をいうと、聞いてないよって感じですよ(笑い)公の場で漫才やってたのはこっちが先だったんですけど、まさかかぶる?って」 関西弁で明るく、関西棋界の中でもムードメーカーのツッコミ・冨田と、将棋一筋に見