前回は、ECに関連するシステムをSoR(正しく記録するシステム)とSoE(顧客との絆を深めるシステム)という2つの観点から見て、「ECシステムの改善を続けるため、それぞれの特性に合わせた取り組みをしよう」という話をした。今回はAmazonを例に、ECシステムの改善を進めるためのシステム構成として、「マイクロサービス」を紹介する。 1つのパッケージやスクラッチ(新規開発)のシステムでSoEを実現するのは難しい。一度システムを導入したからと思考停止せず、自社にあった適切なサービスを組み合わせて構築・運用する方法に触れてみよう。 Amazonは大量のサービスから構成されている Amazonで「Nike shoes」とタイプするだけでバックグラウンドでは170以上のサービスが動く(※1)という。1つのプログラムではなく、複数のプログラムが複数のサーバーでサービスとして動いているのだ。実際に内部を知
ネットショップの「手間」のコストを明確に把握していますか? リアルショップの店頭でお客様に普通に買い物をしていただく時には、名前をお聞きする必要もありませんし、住所や電話番号をお尋ねする必要もありません。予約や商品の取り寄せ、あるいは会員カードを作っていただくなどの場合や、毒物や劇物の販売などのかなり特殊な買い物をしていただく場合を除いては、お客様は匿名性を保ったままでお買い物をしていただくことができます。 もう少し言えば、リアルショップでは実物の商品を見て十分に選んでいただき、品質やスペックにもご納得いただき、そしてCOD(Cash On Delivery=商品引き渡しと同時の支払い)という取引形態が常識となっています。 つまり売り手であるお店は、一義的には商品についての説明をする必要もなく、さらにはお客様の与信について確認する必要もありません。スーパーマーケットなどの販売スタイルであれ
デジタルシフトはトップダウンでないと難しい? 西井(シンクロ兼オイシックス、以下シンクロ) 「デジタルシフト」と聞くと今更ながらのテーマだと感じる方も多いと思いますが、反面、まだまだ多くの企業がうまく移行できず困っているという話をよく聞きます。オフラインで成功すると、なかなかデジタルにシフトしにくいかと思います。両社がデジタルシフトを進めることになった、きっかけは何だったんですか? アクティブ合同会社 CEO 兼 株式会社マードゥレクス 取締役 藤原尚也氏 藤原(アクティブ) 以前在籍していた、プロアクティブを販売しているガシー・レンカー・ジャパンの話をすると、2012年から2014年にかけて、電話からのCPO(注文獲得単価)がすごい勢いで上がっていったんです。一番の理由は競合の出現でしたが、我々もターゲットを見据えた戦い方ができていませんでした。 プロアクティブのターゲットとなるユーザー
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