メキシコ帝国(メキシコていこく、スペイン語:Imperio Mexicano)は、19世紀にメキシコが独立した後、皇帝を君主とした際に用いた国号である。2度にわたり国号として制定されているが、双方の間に連続性はない。なお、メキシコでは第2次メキシコ帝国は傀儡国家として否定されており、学校教育での歴史教科書でも「メキシコ帝国は歴史上一つだけ存在した」ことになっている。 メキシコ第一帝政(1821年-1823年)[編集] 概要[編集] スペインの植民地、ヌエバ・エスパーニャが独立した後、 1822年7月21日から1823年3月19日にかけて存続した国家。独立運動の指導者アグスティン・デ・イトゥルビデが皇帝アグスティン1世を名乗り、絶対君主として統治した。その領土は現在のメキシコの2倍に匹敵するほど広大なものであった。 しかし、成立して間もなく、強権的な皇帝に対する国民の不満が急速に高まり、帝国