実用書や資格・ビジネス関連の書籍で知られた出版社の(株)秀和システム(東京都、以下秀和)が7月4日、東京地裁から破産開始決定を受けた。負債総額は50億788万円。そのうち、グループ会社向け連帯保証債務が40億3795万円にのぼる。秀和は代表者の交替を機に、M&A戦略に大きく舵を切った。2021年5月にグループ会社を通じて船井電機(株)(大東市、現:FUNAI GROUP、以下船井)を傘下に収め、さらに脱毛サロン大手の「ミュゼプラチナム」も手中にした。ところが、船井は2025年1月に破産開始決定を受け、ミュゼプラチナム(現:MPH(株)、以下ミュゼ)も5月に債権者から破産を申し立てられた。秀和はその後も事業を続けていたが、2025年7月に東京地裁から破産開始決定を受けた。老舗出版社の秀和がM&Aで急成長をたどり、そして一気に破産開始決定を受けるまでの顛末(てんまつ)を東京商工リサーチ(TSR
