東日本大震災で大きな被害が出た宮城県山元町の被災前後の様子を伝える写真館が、同町のJR旧山下駅前にオープンした。被災した倉庫を使い、住民らが撮影した写真約300点を展示。被災住民の感情に配慮しつつ、震災の記録と津波被害で失われた町の記憶を広く発信する。 ◎住民撮影の300点展示/被災倉庫改装し開館 「みんなの写真館 BRIDGE(ブリッジ)」は、津波被害を受けた小売店「橋元商店」の倉庫を全国のボランティアなど延べ100人が改装した。商店名にちなむとともに、過去と未来の懸け橋となることを願って名付けた。 広さ約50平方メートルで、入り口から右側に震災前の町の風景、左側に被災からの復興状況を撮影した写真を引き延ばしてそれぞれ掲げている。 右側には磯浜漁港でのイベントや山下、坂元両駅前にあった商店など穏やかな光景を並べた。左側ではボランティアの支援活動や被災住民らが復活させた地域の盆踊りの