文部科学省(旧庁舎)=2015年10月撮影 文部科学省が元局長の早稲田大への天下りをあっせんした疑いがもたれている問題で、再就職に際し、人事課の職員が大学に元局長の職務経歴に関する書類を送っていたことが18日、文科省関係者への取材で分かった。国家公務員法は省庁が職員や退職者の情報を企業などに提供することを禁じているが、同省は違反行為を組織的に行っていた疑いがあり、内閣府の再就職等監視委員会が調べている。 また政府関係者によると、元局長が大学側に自身の経歴を伝えていたとの情報もある。監視委は、同法が規制する本人による求職活動に当たる疑いもあるとみて調べている。