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んー「ダンサー・イン・ザ・ダーク」 もう二度と見たくない。 俺的には変な意味で名作として記憶に残ってしまった映画。
本日はまず『カンフー・パンダ』について書きたいと思います。先日、俺はこの作品について「見る気が起きない」ということをうっかり書いてしまいましたが(→★)、その後いろいろな人から「結構面白いですよ」とのご指摘があり、思い切って見ることにしました。 結論から言えば、見てよかったです。映画として面白かったことはもちろんですけど、それ以上に、『ポニョ』という作品を考えるうえでも『カンフー・パンダ』は見ておいてよかったと思いました。どういうことかといいますと、あらゆる側面から考えて、『パンダ』と『ポニョ』は正反対の場所に位置する作品だと思うからであります。 かつてレオナルド・ディカプリオが記者会見の席上、自分が出演した映画の話そっちのけで『千と千尋の神隠し』を絶賛したことがあります(横にいたスピルバーグ監督まで『千尋』を絶賛)。このときのレオ様の言いぐさが 「まるで別の惑星で作られた映画を見ているか
昨日の土曜日、宮崎アニメの新作『崖の上のポニョ』を見てきました。一応、ネタバレにならない範囲で感想を書きますと、見たことがない種類のアニメーション映画でした。アニメーションとしても映画としても、似た作品を俺は思い当たらないし、過去のどの宮崎アニメとも似ていません。 もちろんキャラクターとか、ディティールの演出やセリフはいかにも「宮崎駿」なんですよ。確かに宮崎アニメに違いないが、見ている最中の「違和感」は、これまで感じたことがないほどのものです。まるで、はっと気がついたら父親が人間モドキに変わっていたような感じ。 『魔女の宅急便』を試写で見たときに、それまでの宮崎アニメと雰囲気が違うので少しとまどったことがありますが、二度目に見たときには大好きになりました。『ポニョ』も複数回見れば、印象が変わるのでしょうか。たぶん、そうなのでしょうが、今度ばかりは「理解した」と思えるまでに時間がかかるかもし
仕事とかで失敗した時なんか結構落ち込みますよね。 「落ち込んで、また頑張ろーと思える映画ない?」と知人に聞かれて、私が答えた映画を紹介します。(知人には数本しか紹介してないですが、追加してあげてみます。) 私が落ち込んだときに、「次また頑張るかー」と気持ちを切り替えたというか、沈んだ時によく見る映画です。(映画通の人には厳しく突っ込まれてしまいそうなピックアップかもしれません。。) ■辛い時・失敗した時、落ち込んだ時に自分を奮い立たせる10本の映画 ○素晴らしき哉、人生! (「スミス都へ行く」、「オペラハット」もついでに) ○遠い空の向こうに ○ビヨンドサイレンス ○リトルダンサー ○雨に唄えば ○ザ・エージェント ○ヤング・ゼネレーション ○サイダーハウスルール ○ショーシャンクの空に ○アパートの鍵貸します □ちょっとした感想□ ■素晴らしき哉、人生! この映画は生きてて良かったと思わ
メディア: クリック: 21回この商品を含むブログを見る 物語が終わり、スタッフロールが流れ、次回予告が過ぎ去り――すべてが終わったそのとき、静まり返った映画館で、ひとつの、小さな音が起こった。 だれかがどこかで手を叩きあわせる音だった。その拍手は、やがてさざ波のように広がり、暗い劇場を覆い尽くしていった。 どんな評論家の絶賛よりも、そのささやかな賞賛が、この作品の出来を証明していただろう。 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』。 いまを去ること十数年、膨大な設定と衝撃的な結末、そしてテレビアニメの常識を破壊する沈うつな展開で賛否両論を巻き起こし、いまなお議論を呼ぶ伝説のアニメーション。 その『エヴァ』が『ヱヴァ』となって帰ってきた。当然、今回も激しい賛否を呼ぶことが予想される。はてなから初日に見に行ったひとたちの感想を適当に抜き出してみよう。 映画が終わった瞬間、劇場は万雷の拍手に包まれた。
これは以下の日記の続きです。 →『火垂るの墓』は宮崎勤事件と関連して見たような記憶があった で、とても重要なことですが、ぼくの前回の日記は高畑勲監督のメッセージを読み間違えていました、すみません。 ということで、1988年5月号アニメージュに掲載された、高畑勲監督の言葉を全文引用します。p46-47。太字は引用者によるものです。 反時代的だった清太と節子の生活 映画「火垂るの墓」は、昭和20年、空襲によって母を喪い、家を失った兄妹、清太と節子のふたりだけの生活を中心にすえている。この楽しくも、また哀しい”家庭生活”について、高畑勲監督にうかがった。 最小単位の”家庭” 清太14歳、節子4歳。戦時下の日本ではやや恵まれた家庭に育ったと思われるふたりは、空襲によって母をなくし、親類の家にも居づらくなり、壕でふたりだけの生活をはじめる。それは節子の死によって終わりを告げるのだが、この映画は、その
日本の映画を見ていると「予算が少ないのでは?」と思うことが多々あり、逆に海外の映画、特にいわゆる「ハリウッド大作映画」を見ると「お金かかってるな~」と感じることがあると思います。一体なぜここまで映画にかける予算に差が出てしまうのでしょう? そのあたりの事情を調べてみました。 まず大前提。映画の予算というのは以下のような感じで内訳が成り立っています。これをどんぶり勘定するととんでもないことになり、さらに製作期間が遅延するとべらぼーに予算がふくれあがるわけです。 H-Yamaguchi.net: 映画の予算表 では、まずはハリウッド大作映画の事情から。以下の記事は1999年に書かれた内容ですが、今でも通じるものを含んでいます。 映画の製作費について私が知っている二、三の事柄 アメリカ映画篇 ■製作費高騰の原因 アメリカ映画では、1億ドル級の製作費を要した映画を「ビッグ・バジェット」あるいは「イ
先のエントリで最近の火垂るの墓に対する米国Amazonのレビューを複数紹介したが、ついでに今までに最も参考になると評価されたレビューもまとめて紹介したい。米国Amazonにおけるあらゆる商品の中で最多(注:2009年現在では既に最多ではない)のレビュー数556を誇る『火垂るの墓』のレビューの中から、"Most Helpful First"でソートした結果の最上位のレビューである。 270 人中、258人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 アニメをあらゆるメディアの中でも最も悲しいカタチに昇華させた, 2004/1/11 By Ian Krupnick (Colorado Springs, Colorado United States) 通常、私は映画で泣くことはありません。私は一粒か二粒の涙を落とすことになるような映画が好きです。ところが『火垂るの墓』はそのようなレベ
, 92% Certified Fresh Tomatometer Score92%, 88% Audience Score88%
僕は大変なド田舎に住んでおりますゆえ、ほとんどの映画は DVD がリリースされた後にしか観ることができません……。そんなわけで、「ハチミツとクローバー」が映画化された、それも蒼井優さんがはぐ役で!という話を聞くに及び、一刻も早く観たい観たい観たい観たいと思いつつも叶わず、悔しさに泣き濡れる日々を送っていたのですが、先日の DVD のリリースによりようやっと観るに及びまして、我が事ながら慶賀の至りに存じます。 肝心の映画についてですが……えーと、えーと。。。 ってな具合に、なぜかちょっとごにょごにょと書き澱んだりしちゃうわだかまりのようなものが、素直な感想を書こうとしたいま感知せられて、あんなに待ち望んで観るにいたった映画なのに、よもやネガティヴなことは思うまい!などと自己検閲的な気分になったりしてます。そこで、ちょっと別の観点から、この映画版「ハチミツとクローバー」について述べてみたい。
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2006年04月30日02:30 カテゴリ書評/画評/品評Logos すぺるばうんど そんなあなたにぴったりの映画が、これ。 Spellbound (チャレンジ・キッズ) Tech Mom from Silicon Valley - アメリカ人の育て方例えば、英語では同義語がやたらたくさんある。「映画」を表すのに、movie、film、cinema、flixなどと、いろいろあって、外国語として習っていると、「ヤメテー、どれかに統一してー!」と思う。ところが、英語の作文の流儀では、同じ意味の言葉でも、一つのまとまった文章の中で、同じ単語を繰り返すのは「子供っぽい」のでダメ。合州国には、Spelling Beeというコンテストがある。全米の16歳以下の子供たちが、いかに英単語の綴りを間違いなく言えるかを競うものだが、その人気は漢字検定などとは比較にならない。なにしろ応募者が1000万人。これを
怪獣映画のポスターを再現したメインビジュアル。このサイズではわからないが、ポスターを折り畳んだときのシワまで描き込まれている (C)Jun Awazu/CoMix Wave 5日よりテアトル池袋にて、フルCG怪獣映画『惑星大怪獣ネガドン』がレイトショー公開される。 これは『ゴジラ×メカゴジラ』や『仮面ライダー555』などに参加した映像作家の粟津順氏が、監督・脚本・制作を務めた自主制作の短編映画。音楽や声の出演といった音響面以外は、粟津氏が2年半の歳月をかけてほぼひとりで作り上げた。 舞台は「昭和百年」の日本。火星から帰還途中だった宇宙貨物船が墜落し、積まれていた怪獣ネガドンが目覚めてしまう。かつてロボット工学の権威と呼ばれた男・楢崎は、破壊の限りを尽くすネガドンに、未完の人型兵器「MI-6二号機」で立ち向かう。 フルCG作品ということで、ポスターなどには「この作品は実写を一切使用しておりま
「ははは、人がゴミのようだ!」 天空の城ラピュタ 要するに、たかがキャッチボールをこれだけ暴力的に演出できる男の才能とは一体なんなのか、ということだ。「見せること」がまさか暴力になるとは思っていないルーカスなどとは、演出の地力がケタ違いだ(どう考えたってEP3より「映画力」が上でしょ、この映画)。 冒頭近く、父親と息子とのぎこちないキャッチボール。しかし、ここで重要なのはそのキャッチボールが描き出す主人公と息子とのドラマにあるのではない。我々が驚くべきは、そのキャッチボールが、たかがキャッチボールであるはずの風景が、スピルバーグの手にかかると物凄い暴力の予感に満ちたやり取りと化す、その異常な演出力だ。質量とスピードを持った物体が、大きなインパクトとともにミットのなかに押さえ込まれる。ズバン、ズバン、とやり取りされる毎に、その質量はより大きなパワーを獲得してゆく。心理は映らない。画面に映らな
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