閉塞感漂う組織を変革し、新しい競争優位を築くために、外部から経営のプロを招くケースが増えている。本来個々の組織に深く結び付いた経営という仕事をプロフェッショナル化し、組織変革を成功に導くための条件とは何か。ジョンソン・エンド・ジョンソン、カルビー、RIZAPグループと名だたる企業でプロ経営者としての実績を残してきた松本晃氏と、スポーツの世界で組織変革に取り組む横浜DeNAベイスターズ初代社長の池田純氏が、プロ経営者の在り方について語り合った。 【この記事の画像を見る】 ● 権限委譲を成長につなげる条件とは 池田 最初に就職されたのは総合商社だったそうですね。 松本 伊藤忠商事で国内の機械販売を担当して、それから輸出業務に携わりました。その後、医療関係の関連会社に出向して経営者のはしくれになりました。 池田 関連会社の取締役になられたのはお幾つのときだったのですか。 松本 1986年だから、