七夕の織姫、彦星として知られている恒星ベガ(織姫)、アルタイル(彦星)について、国立航空宇宙局 (NASA)は、今年の七夕には織姫、彦星の会合はなかったと発表した。織姫と彦星の関係が最近冷めつつあるとの観測結果は数年前から出ていたが、実際に会わなくなったのは今年が初めて。 NASAでは、七夕を前にした7月1日頃からハッブル宇宙望遠鏡などを用いて二つの星を精密に調べていたが、今年は両者の移動が観測されず、年に1度の出会いは起こらなかった。ここ数年、両者の近づく間隔距離は広がりつつあったが、完全に移動をやめたのは今回が初めてのケースだった。 NASAでは今回の事態を受けて、両者の観察をさらに精密に調べてみたところ、彦星(アルタイル)の周りにごく小さいながら衛星が回っていることが分かった。NASAのキンバリー所長は会見の中で、「彦星がどこか他の星とくっついて、子どもの衛星ができてしまったのだ