2014-02-23 キリスト教の良書とトンデモ本の越えられない壁 前回の続き。 土曜日には洗礼のための勉強会に行き、日曜日はミサに行く、という習慣ができてくる。こうなると歯止めが利かない。初めてヲタの世界に触れたヲタのように、何でもかんでも吸収しようとする。本屋やブックオフでキリスト教の棚に張り付く。キリスト教入門的な本を買い漁る。そして初めて、世間にはキリスト教に関するトンデモ本が溢れていることに気づく……。橋爪大三郎・大澤真幸著『ふしぎなキリスト教』や島田裕巳著『キリスト教入門』などは一見無害なだけかえって悪質だ。しかし、僕が憤慨したのは適菜収著『キリスト教は邪教です!』だった。 この本、一応ニーチェの『反キリスト』の現代語訳だと主張するのだが、付加部分が多過ぎるし毒を含みすぎだ。そもそもタイトルからして『キリスト教は邪教です!』なのだから、クリスチャンは手に取ることもしないだろうし