オーディオは実に奥深く、様々な要素が音に影響してくる。だからこそ楽しい趣味なのだが、初心者のうちは分からないことも多く、また熟練したファンであっても、詳しいことは意外と知らないなんてことがあるのではないだろうか。 そこで、オーディオ買取専門店「オーディオランド」のご協力のもと、オーディオにまつわる改めて知りたい基礎知識を炭山アキラ氏が解説する。本項では、改めて知りたい「アナログプレーヤーの回転数」について紹介しよう。 ■アナログプレーヤーの「回転数」、その由来は? レコードの回転数は33回転、45回転、78回転の3種類ある。なぜそうなったのかというと、もともとそれぞれが規格の違うレコードだったからである。 78回転というのは、エミール・ベルリナーが発明した円盤レコードの系譜を直接引く、いわゆるSP盤の回転数だ。発明されてすぐの頃は、メーカーまたは時代によって回転数にいくらかバラつきがあった