磐梯町地域おこし協力隊の石田新(あらた)さん(24)は、町内各地に古本を並べた本棚のコーナー「町あわせ文庫」を運営している。地域住民や観光客から「本棚巡りをするのが楽しい」と話題だ。 磐梯町駅やバス停など町内5カ所に小さな本棚を設置した。本棚は町内の廃材を利用した手作りで、その中には地域住民から寄贈された古本が並んでいる。 無料で利用ができ、石田さんは「待ち合わせ時間に読んでも、自宅に持ち帰って読んでもかまいません」と話す。本棚の上に置かれた感想ノートには「待ち時間が楽しくなった」などのメッセージが記され、好評だという。 石田さんは東京都出身で、神田神保町の古本屋街を訪れるのが好きだった。協力隊就任後、古本を使って地域貢献がしたいと考え、本棚コーナーを企画した。今後も設置場所と本の数をさらに増やしていく計画で、石田さんは「多くの方々が大切な本と出合えるきっかけづくりをしていきたい」と話して