沿岸に複数の原発を控える日本海唯一の軍港都市、舞鶴。朝鮮半島情勢などと対峙する舞鶴港は、横須賀・呉・佐世保・大湊とならぶ海上自衛隊五大基地のひとつで、舞鶴地方隊の「ひゅうが」「みょうこう」「ましゅう」などが1本の桟橋に縦列に係留する(写真30枚)。 1901(明治34)年に旧海軍舞鶴鎮守府が置かれ、軍港都市として発展してきた舞鶴には、舞鶴地方総監部、第44掃海隊、弾薬整備補給所、造修補給所、舞鶴航空基地などの海上自衛隊舞鶴地方隊の拠点をはじめ、小樽を結ぶ定期船が発着するフェリーターミナル、国の重要文化財「赤レンガ倉庫群」、造船事業を行うジャパンマリンユナイテッド舞鶴事業所、ガントリークレーンを備えた国際ふ頭・物流ターミナル、舞鶴漁港などが集結している。 そのなかでも、東港の海上自衛隊北吸桟橋は、全長1kmにおよぶ一直線の桟橋で、北は秋田から南は島根まで、1600kmの海域を護る船たちが縦列