野党、候補者擁立できず 不信強く“同床異夢” 宮古島市長選は6人が乱立して激戦となった前回選挙から一転し、市議会野党勢力が対立候補を擁立できず、無投票という結果に終わった。有力な候補者を選定できず、4年前から日程が決まっていた選挙について「日数的な余裕がない」ことを理由に、擁立断念した革新系を中心とする野党勢力の地盤沈下が浮き彫りとなった。 市議会野党会派は、2012年6月ごろから協議を始めた。野党最大会派で政党そうぞうの流れをくむ21世紀新風会の意向もあり、保守系の元首長などの名前が挙がった。内々に打診を受けた人物もいたが、野党が本当に一枚岩になれるのか疑問を拭いきれず踏み切れなかった面があり、加えて野党内でも全員参加の協議会が一度も開かれないなど互いの不信感が根強く、擁立に至らなかった。 新風会の市議は「候補によっては与党市議も2、3人取り込めると思って名前を挙げたが、野党内で否定する