「正しく怒れ」とか「正しく悲しめ」とか言われたら多くの人は違和感を持つと思うのに「正しく怖がれ」だけはそうでないようなのは不思議だ。言説の目的が共有されているからだろうか。
僕の友人で毎年、夏のお中元シーズンになると、福島県産の立派な白桃を贈ってきてくれる人がいます。わが家では、家族一同その桃を毎年とても楽しみにしているわけです。つい先日、食卓で「今年の桃は、どうなるんだ?」と、かなりの心配事として話題になりました。「きっと岡山か山梨に産地を変えて、贈ってもらえるよ」などと都合のよい予想をしながら、僕はハタと気付いたわけです。 「こんなときだからこそ、風評に踊らされずに福島を応援しましょう!」と力強いメッセージが添えられて、例年通りに福島産の白桃が贈られてきたら…僕ら一体どうするだろうかと。僕らも例年通り、無邪気に「美味しそう」と笑いながら桃をガブリとほおばることができるだろうか。 3.11東北を襲った大地震の被害の大きさ、深さを県別、市町村別に比べることに意味があるとは思えません。ただし、今回の震災の中で、唯一、他とは性質の異なるダメージを受けている人たちが
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