今月1日に熊本県水俣市で開かれた水俣病の犠牲者慰霊式後の被害者団体と伊藤信太郎環境相らとの懇談会で、環境省側が被害者団体側の発言をさえぎったりマイクの音を絞るなどした問題を踏まえ、環境省は7日、現地にいた担当者がマイクの音を切ったことを認めた。 記者への説明の場で「団体の方の不信をあおる対応は、適切ではなかったと考えている。不信感を与えたことは申し訳ないと思っている」と述べ、不適切な対応だったとの認識を示した。 伊藤信太郎環境相は、水俣病を担当する特殊疾病対策室長に対し、水俣市に出向いて団体側に直接謝罪するよう指示したという。 当日は発言者の制限時間を3分とし、時間を過ぎた発言者のマイクを切ったといい「深い思いを話している途中に、切ってしまう不手際があった」と述べた。発言が制限時間を過ぎた場合にマイクの音量を切る運用は昨年も同様だったというが、昨年は結果的に行われなかったという。 伊藤氏の