動画投稿サイト、ネット百科事典、SNS、オンラインゲーム……魅力的なサービスが次々に登場し、ますます便利になるインターネット。だが、喜んでばかりもいられない。ネットの利用者数が増え続ける一方で、新種の「依存症」が広がっているのだ。その恐ろしい実態と処方箋を探った。 一人暮らしのOL、タカコさん(30・仮名)は、若手お笑いコンビの大ファン。2人が出場する勝ち抜き戦方式のお笑い番組をたまたま見逃してしまい、がっかりしていたが、週末、何げなく立ち上げたパソコンの中で、思いもかけずその番組を発見した。動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」に、誰かが番組を投稿していたのだ。 2人の名前を検索していくと、関係する番組も次々に現れた。すっかりユーチューブのとりこになったタカコさんは結局、土日の2日間、机に突っ伏してわずかな睡眠を取った以外は、ほぼぶっ続けでパソコンにかじりついた。風呂にも入らず
「この作品を喜んでくれて、涙を流してくれる人が一人でも多いとうれしい」 11月6日、都内で開かれた「電撃小説大賞」授賞式。大賞受賞者の紅玉伊月(こうぎょくいづき)さん(22)は、ハキハキと喜びを語った。まだ大学4年生。投稿歴は中学生からあるが、300枚もの長編は「生まれて初めて書いた」と笑う。奴隷少女と森の魔王の心のふれあいを描いた受賞作「ミミズクと夜の王」は、選考委員の作家、安田均さんに「心にスッと入ってくる、ピュアなファンタジー」と絶賛された。「知人には『ライトノベルっぽくない』と言われます」と紅玉さん。 30前後ある主要ライトノベル文庫で、角川系メディアワークスの「電撃文庫」は約40%のシェアを誇る最大手だ。創刊は1993年。同じ角川系の「スニーカー文庫」や「富士見ファンタジア文庫」より後発なのに、今や「お手本」と目されるまでに急成長した。 「それまで『剣と魔法』的なファンタジーが主
今春、家庭用ゲームソフトの「年齢別レーティング制度」が改定された。レーティングとは「等級分け」という意味で、ソフトの表現が、どの年齢に適しているかを分類し、シールなどで表示する。NPO法人「コンピュータエンターテインメントレーティング機構」が、「暴力表現」「性表現」などを倫理規定に基づいて審査している。 新たな対象区分は「A 全年齢」「B 12歳以上」「C 15歳以上」「D 17歳以上」「Z 18歳以上のみ」の五つ。新たに「Z」区分を設け、青少年に販売しないことを前提とした作品であることを示した。 「制度は、表現の自由を最大限に尊重し、かつソフトの内容、表現を社会の倫理水準に照らして維持することを目的としている。技術の進歩で、よりリアルな表現の作品が開発されるようになり、新たな対応が必要になった」と同機構は説明する。 テレビゲームが人間の心理にどういう影響を与えるかは、ゲームが普及しだした
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