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ブックマーク / courrier.jp (7)

  • 「ドゥテルテは彼らを獣のように無慈悲に殺した」 フィリピン麻薬戦争の実態 | ピュリツァー賞カメラマンが切り取った

    2017年1月12〜13日にフィリピンを訪問した安倍晋三首相は、首都マニラのみならず、ドゥテルテ大統領の地元・南部ミンダナオ島のダバオにも訪問し、両国のパートナーシップを強化したい姿勢を示した。 だが、そのフィリピンではいま「麻薬犯罪撲滅」という政策のもと、大規模な殺戮が起きている。ドゥテルテが大統領に就任してから、わずか半年で6000人以上の容疑者が殺害されているのだ。 残忍な殺害現場の様子と悲嘆に暮れる家族の姿は、見る者を戦慄させる。 ※この記事は、2017年のピュリツァー賞でも「報道写真部門」を受賞しました。以下の記事内には、フィリピン国内で起きた殺人現場の画像が含まれています。閲覧の際にはご注意ください。 半年で6000人以上が“処刑” 2016年6月にフィリピン大統領に就任したロドリゴ・ドゥテルテは、選挙中に掲げた公約通り、厳格な麻薬犯罪の取り締まりを開始した。 麻薬常習者や売人

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  • 「祈祷朝食会」を知っていますか? 犬猿の仲の共和党・民主党議員がなぜか友情を育む米国議会の「いい話」

    米国の連邦議会で毎週開かれる「祈祷朝会」には、宗派を問わず、そして所属政党を問わず、議員が集まって祈りを捧げている。銃所持絶対賛成の超タカ派共和党議員が、なぜかハト派の民主党議員と深い友情を結べてしまった理由とは? 秘密結社のパーティーのように議会議事堂で開催されているこのイベントに潜入した。 上院議員のクリストファー・クーンズの睡眠時間は短い。他の上院議員と違ってデラウェアに住むクーンズは、アムトラックを使って議会議事堂に電車通勤している。と3人の子供、それに2匹の犬の待つ自宅に戻るのはしばしば夜遅くになる。 それでも、水曜日は別格だ。クーンズは朝5時30分に起床し、ウィルミントンから電車に乗り、ワシントンに着くのは8時20分のことだ。駅からまっすぐ議会議事堂へ歩けば、上院議員の祈祷朝会の後半には間に合う。この朝会には、個人を内省して、信仰を共有するために、上院議員が党派を超えて

    「祈祷朝食会」を知っていますか? 犬猿の仲の共和党・民主党議員がなぜか友情を育む米国議会の「いい話」
  • 事故で、汚染で、次々と倒れるコンゴの鉱山労働者…彼らを搾取する「巨大企業」の正体とは?

    常に「死」と隣合わせの鉱山労働者 驚くほど豊かな鉱物資源が眠る国、コンゴ民主共和国。 アフリカのほぼ中央にあるこの国は、国連の「後発開発途上国」に認定されている。 来ならコバルト産業は、国の発展に貢献するはずだった。だが残念ながら、世界が熱視線を送るこの鉱物がコンゴに新たな問題を次々と引き起こしている。 コンゴのコバルトの採掘現場では、命にかかわるような事故が頻発している。だが、現場の安全性が改善される気配はいっこうにない。 2015年には、落盤事故で一人が脚を潰され、もう一人が頭に大ケガを負った。コバルトの産出地コルウェジで採掘人組合の代表を務めるパピー・ンセンガは、事故後、組合員に声をかけて被害者の治療費数百ドルを何とかかき集めたという。 企業が事故に遭った採掘人に手を差し伸べることはない。事故に遭ったら、自分だけが頼りなのだ。 ここでは死亡事故も多発している。 だが、数少ない地元メ

    事故で、汚染で、次々と倒れるコンゴの鉱山労働者…彼らを搾取する「巨大企業」の正体とは?
  • あなたのiPhoneに使われているコバルトは、「多くて1日2ドル」で働くコンゴの鉱山労働者が素手で採掘している

    マヤンバは、鉱山で採掘の仕事をしている。 かつてある地質学者は、コルウェジの豊かな鉱物資源を「地質学を揺るがすスキャンダル」と称した。それほどこの街の赤色の土には、豊かな鉱物資源が眠っているのだ。 アフリカのこの辺鄙な土地に、いま世界中の企業が殺到している。彼らの目的は、充電式のリチウムイオン電池に欠かせない鉱物であるコバルトだ。いまや誰もが持っているアップルやサムスンのスマートフォンやノートパソコン、主要自動車メーカーが製造する電気自動車もこのリチウムイオン電池で動いている。 とはいえ、マヤンバ人は巨大なグローバルサプライチェーンの枠組みのなかで、自分がどんな役割を果たしているのかがよくわかっていないようだ。 彼は、と一人息子と暮らしている。 いつも通り部屋の片隅から、シャベルと先端が壊れたハンマーを取り出し、埃で汚れたジャケットを着た。マヤンバはプライドが高く、採掘の仕事に出かける

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    ArtSalt
    ArtSalt 2016/10/28
    リチウムバッテリーに使われるコバルト酸リチウム。世界に出回っているコバルトの60%はコンゴ産だとか
  • カダフィのイメージアップに貢献した米国知識人たち

    アメリカ班のRです。 反政府勢力への攻撃が連日報じられているリビアのカダフィ大佐。いかにも悪人風に演出された写真が雑誌の表紙を飾り、風刺画家たちの格好のターゲットとなっていますね。そんなカダフィが2007年に行っていたPR戦略と、それに協力した米国の著名知識人について、「マザー・ジョーンズ」誌が先日報じました。 まずは、国家の「ソフト・パワー」の重要性を説いたことで有名なハーバード大学の政治学教授ジョセフ・ナイ。2007年2月、ナイはリビアへ赴き、カダフィ人と3時間かけて談話したそうです。それに基づいて、ナイは同年の12月、「ニュー・リパブリック」誌に記事を寄せます。それは、カダフィが「直接民主制」に関心を持っており、「変化を遂げようとしている」ことを伝える内容でした。 その記事には、「リビアが世界経済に自国を開放することを手助けしているコンサルティング会社モニター・グループの招待で行っ

    カダフィのイメージアップに貢献した米国知識人たち
    ArtSalt
    ArtSalt 2013/12/19
  • すごい勢いで「日本化」するアジア « クーリエ・ジャポンの現場から(編集部ブログ)

    デスクの増谷です。土曜日に発売されたクーリエ10月号の特集の取材のため、2週間ほどかけてバンコク、クアラルンプール、シンガポールの3都市をまわってきました。 ちょうど1年前に発売した左の号でも、アジアを取材したのですが(そのときはバンコク、ジャカルタ、シンガポールの3都市でした)、たった1年間のあいだに、さらに目覚ましい進歩を遂げたアジアの勢いとパワーに圧倒されました。 ほぼゼロ成長の日と比べて、東南アジア各国は毎年急激な経済成長を遂げているわけですから、やはり勢いを感じます。タイは今年1月に最低賃金をいっきに20%以上も引き上げて、1日300バーツ(約900円)にしました。最低賃金程度で働いている人が多いので、これだけでどれだけ消費に影響があるかわかりますよね。 ITの世界と同じように、変化のスピードの激しいのがいまのアジアです。20代の頃、よくバックパックをかついでアジアを回っ

  • 英語から最も“遠い”言語は? « クーリエ・ジャポンの現場から(編集部ブログ)

    アメリカ班のRです。 留学や仕事などで外国暮らしをした経験のある方は、こんな疑問を持ったことがあるかもしれません。「なぜあの人は、誰よりも早く言葉を覚えて現地の社会に溶け込んでしまったのだろう?」 個人の能力の問題だと思うかもしれませんが、じつはそれだけでもなさそうなのです。「アトランティック」誌によると、「外国語の習熟度は、母国語との“距離”に影響される」ことが、ドイツのルール大学ボーフムの経済学者の研究によりわかったというのです。 「そりゃそうだろう」と思うかもしれません。たとえば、韓国語は日語に“近い”から習得しやすいなどと言われますよね。でも、科学的に分析してみたら、たとえば英語はどの言語に最も“近く”、どの言語から最も“遠い”のか、ちょっと気になりませんか? この研究では、まずは2つの言語に共通する「同語源語」の数を算出し、たとえば「あなた」を意味する「You(英語)」

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