Ochanomizu University
「それにしても、自分の弱さを真っ直ぐに見つめること、そんなとても単純で素朴なことが、どうして、僕らにはできないのだろうか。この地球上の男たちには不可能だと思えるほど、至難なことに感じられるのか」 「マッチョな男らしさ」ではなく「新しい男らしさ」を模索し続けている杉田俊介さん。冒頭の記述は10月14日に刊行された『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』(集英社新書)からの引用だ。障害や生きづらさを抱える人びとの表現活動を追い続けてきた文学研究者の荒井裕樹さんによる「男の弱さ」対談。前回に引き続き、育児を通して知った「男の弱さ」について語りあっていただいた。男はなぜ「弱音」を吐けないのだろうか。その「弱さ」の正体とは一体何であるのか。いま必要とされている「新しい男らしさ」のモデルとは?【全三回】 ・永遠に付きまとう「非モテ」感に、男たちはどう向き合えばいいのか。/杉田俊介×荒井裕樹【第一回
2016.10.22 自分の弱さに気が付かない男たちは、弱音を吐く言葉を持っていない。/杉田俊介×荒井裕樹 男の弱さに向き合いながら、「マッチョな男らしさ」ではない「新しい男らしさ」を模索している杉田俊介さんの『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』(集英社新書)刊行を記念して行っている文学研究者の荒井裕樹さんとの対談。「障害者解放思想」というバックボーンを同じくする二人がもうひとつ共通するのが育児の経験だ。育児をする中で女性たちの苦労を痛感すると同時に、自分の弱さにも気が付いた杉田さん。育児には「イクメン」というスマートな言葉では片付けられない過酷な現実があると語る荒井さん。育児を通して浮かび上がる「男の弱さ」とは何か。2人の男親によるボーイズトークをお送りする。【全三回】 ・永遠に付きまとう「非モテ」感に、男たちはどう向き合えばいいのか。/杉田俊介×荒井裕樹【第一回】 男たちには言
2016.10.21 永遠に付きまとう「非モテ」感に、男たちはどう向き合えばいいのか。/杉田俊介×荒井裕樹 10月14日に『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』(集英社新書)が上梓された。著者の杉田俊介さんは、messyで行われたライター・西森路代さんとの対談で「マッチョにはならず、被害者意識にも染まらず、女性や性的マイノリティの人たちに対する暴力を意識して、なおかつ、『男』としておだやかな気持ちで生きられたらいい」と語っていたが、本書はまさにそうした新しい「男らしさ」を模索する一冊となっている。 「男の弱さは、自らの弱さを認められない弱さ」であり、それを語る言葉が足りていないと語る杉田さん。「男は生きづらい」本が多数出版される中で、杉田さんの実存に迫った試行錯誤は、それらと一線を画すものとなっている。男たちはいかに「男らしさ」を語ればよいのか、『障害と文学』(現代書館)、『生きてい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く