本題にいく前に、まずはなぜ筆者が、センチュリーを「究極の日本代表」だと思っているのかをお話させてください。1997年に先代センチュリーがデビューしたとき、当時勤めていた会社の社長が購入し、そのときに大変、感銘を受けました。 ディーラーの方は、「新型が旧型の横に並んだとき、旧型にお乗りの方が旧型感を意識しないようにデザインされています。シートも、運転するための運転席、打ち合わせなどで後ろを振り返る秘書のための助手席、そしてVIP専用の後席と、それぞれの機能に合わせた形になっています」と言うんです。それを聞いて、「そんなことまで考えているのか!」と深く感心しました。 海外からのお客さんを成田空港まで送迎したとき、後席左側に座るチャンスを得たのですが、とても静かで滑らか。遠くの方でかすかにV12エンジンが発する、何とも言えない乗り心地のよさを感じました。帰り道、どうしても我慢できず、運転手に懇願