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書評と思想に関するLouisのブックマーク (9)

  • オールライトと歌う=逡巡を肯定する〜後藤正文『何度でもオールライトと歌え』(ミシマ社、2016年) : 本にかまけて

    ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル、Gotchこと後藤正文さんの単著が発売された。しかもミシマ社から。期待がパンパンに膨らむ。 読み始めてみると、「プロローグ」はシリアスなテーマ(君は拳銃を撃ったことがあるか)。このようなトーンで進むのかなと思いながら、「1 ぽつねんと阿呆がひとり」を読み始めてみると、爆笑。落差がすごい。この感じは何かに似ているなぁと、しばし考える・・・・・あっ、と思う。町田康である。そう、町田康のエッセイ(?)を読んでいるときに襲ってくるあの笑いである。なので、電車の中で読むのには注意しなければならない。突如襲ってくる笑いを必死にこらえることに失敗したら、悲惨なことになる。 内容であるが、テーマは多岐にわたる。日常生活の出来事から、原発問題など政治的な話題まで。しかし、最も重要なテーマ、というか全体を通底するメッセージは、「逡巡を肯定する」とい

    オールライトと歌う=逡巡を肯定する〜後藤正文『何度でもオールライトと歌え』(ミシマ社、2016年) : 本にかまけて
    Louis
    Louis 2016/05/12
    アジカンの後藤正文の著作について
  • ブレない千葉麗子さん 極左(パヨク)から極右(ウヨク)へ360度の大回転 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

    ブレない千葉麗子さん 極左(パヨク)から極右(ウヨク)へ360度の大回転 話題の一冊、『さよならパヨク』書評 ・「パヨク」を「保守」「右派」「ウヨク」と読み替えると… 一部で話題(?)の元アイドル千葉麗子氏による著書『さよならパヨク』(青林堂)を読んだ。私が生涯の中で読んだノンフィクションの中でもベスト5に入る出来である。何と素晴らしい理路整然とした美文であるのだろう、と読了後にひとしきり感激にむせび泣いた。というのは嘘だが、このの中に出てくる「パヨク(“左翼”の揶揄表現)」は、それをすべて「保守」「右派」「ウヨク」と置き換えても全く意味が通じるところに驚愕した次第である。 その前に、書の要旨を軽くまとめる。元アイドルの千葉麗子さんは、福島出身で子供も居るという状況下、3.11と原発事故に遭遇。子供のためにも原発を何とかしなければ、の思いの一心で反原発運動に傾倒していく。 その中で千葉

    ブレない千葉麗子さん 極左(パヨク)から極右(ウヨク)へ360度の大回転 |BEST TiMES(ベストタイムズ)
  • 『奥さまは愛国』を読んで。の巻‐雨宮処凛がゆく!

    どこまでも深い「わからなさ」と、ほんの微かな希望が残った。 それが『奥さまは愛国』(河出書房新社)を読んでまず思ったことだ。 2月に出版されたばかりの書の執筆者は、フェミニストである北原みのりさんと、在日韓国人三世の朴順梨さん。 帯には、以下のような言葉が踊る。 「〈普通の主婦〉が、愛国活動にはまっている 彼女たちは何を愛し、守ろうとしているのか?」 ご存知の通り、私自身、90年代後半に右翼団体に所属していたという経歴の持ち主である。「なんで?」といまだに聞かれるが、一言ではとても説明できない。 ただ、バブルが崩壊し、「一億総中流」という戦後の神話が崩れていく中、フリーターとして浮遊していた私には、どこにも帰属先がなかった。「頑張れば報われる」と言われてそれなりに努力してきたのに「バブル崩壊によって今までのことは嘘になりました」と梯子を外された気がして、何か納得いかなかった。「教育に嘘を

    『奥さまは愛国』を読んで。の巻‐雨宮処凛がゆく!
  • 「世代」の概念はいつ作られたのか? | Kousyoublog

    ジャック・ル・ゴフ「中世とは何か」に「世代」という観念が1968年のパリ五月革命に意味を持たせるために革命に関った人々によって作られたという記述があったので、一応参考として引用しておく。 一応の文脈として、古代・中世・近代など歴史上の時代区分が現在に近くなればなるほど短く・細かくなるという指摘に対してル・ゴフは逆説的だといい、「世代」という概念についてこう言っている。ちなみに、ジャック・ル・ゴフ(1924~)はフランス・アナール学派のリーダーで西洋中世史の権威中の権威のような人。 『今は「世代」という疑わしい概念が好まれる傾向にありますね。戦争世代――と言えば暗黙のうちに第二次世界大戦です――、「ベビーブーム世代」、一九六八年世代……。世代はだいたい二十年から二十五年の幅の時代を表しています。こうしていわゆる「加速する歴史」に対応しているというわけです。 一見するとこの手段にはメリットが

  • 【書評】ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」 : 痛いテレビ

    2013年01月30日01:30 【書評】ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」 カテゴリ書評 zarutoro フジテレビや花王のデモで何かと話題のネット右翼について安田さんと山さんと中川さんが共著でを発売されたんですけど、端的に言って調査不足のレッテル貼りに過ぎないと言わざるを得ません。 ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」 (宝島社新書) 社会に不満を持つ層が外国人排斥を主張し、行き過ぎた国家主義が国を損なうというのは、なるほどその通りでしょう。 しかしネット右翼の思い込みとして提示している事例が適当過ぎます。 安田浩一さんは朝鮮学校で反日教育などしていないと述べていますが、それは誤りです。 現在でも朝鮮学校は金正恩を礼賛するなど、日敵視政策を採る北朝鮮の影響下にあります。 韓国学校は無償化されているようですし、そちらに通えば十分なのではと思います。 中川淳一郎さんは韓国ドラマ

    【書評】ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」 : 痛いテレビ
    Louis
    Louis 2013/01/30
    「韓国ドラマが多く放送されているのは放映権料が安いからであって問題ないと述べていましたが、韓国では日本の番組が地上波で流せない不公正な状態になっていますので、これについて異議を挟むのは正当な行為で」
  • 『魔法少女プリティ☆ベル』から考える、正論から時折漂うアレなにおいの消し方の話 - ポンコツ山田.com

    『王様の仕立て屋 サルトリア・ナポレターナ』1巻を買いに屋へ行ったら、『魔法少女プリティ☆ベル』の7巻も売ってた。発売していたとは。 王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~ 1 (ヤングジャンプコミックス) 作者: 大河原遁出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/05/18メディア: コミック購入: 4人 クリック: 86回この商品を含むブログ (12件) を見る魔法少女プリティ☆ベル 7 (BLADE COMICS) 作者: KAKERU出版社/メーカー: マッグガーデン発売日: 2012/05/10メディア: コミック購入: 3人 クリック: 41回この商品を含むブログ (9件) を見るで、今日の話は後者の『プリティ☆ベル』。この作品、新刊を買うくらいに好きではあるのですが、それはそれとして気になるところもあります。それは何か。一言でいえば、時折ひどくにおうこと。一言で言い

    『魔法少女プリティ☆ベル』から考える、正論から時折漂うアレなにおいの消し方の話 - ポンコツ山田.com
  • 遅ればせながら「21世紀の『共産党宣言』」を論ずる書評

    アントニオ・ネグリ+マイケル・ハート『〈帝国〉』 2003年1月発行 以文社 定価:体5,600円+税 ISBN4753102246 579頁 まず、今年のはじめのほうに出たなので、書評としてはいささか遅きに失していることをお断りしておきたい。それに政治思想および現代世界論であって、欄の主旨である建築や都市計画関連のではない(あとにも触れるが、公共領域の変容とかをマイク・デイヴィスのなどを引きながら論じてはいるが)。しかし、この連載をはじめるにあたって編集部から示唆されたでもあり(ここまで延びたのは読む暇がなかった書評者の怠慢である)、何より『10+1』誌で私が連載をはじめた「グローバリズム」にはもろに「被って」いる。こういう分野では稀な、刊行前から話題を呼んでいた全世界的なベストセラーである。読んでおかないと話にならない、らしい。ということで遅まきながら読んだ次第である。

    遅ればせながら「21世紀の『共産党宣言』」を論ずる書評
  • 『ラーメンと愛国』速水健朗(講談社現代新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 ラーメン屋でラーメンべることがない私にとっても、昨今のラーメン屋店主にみられるあの妙な職人気質は、メディアを通して知られるところである。 『ラーメンと愛国』、このタイトルから直ちに頭に浮かんだのは、書において〝作務衣系〟と呼ばれるあの手の店だった。 「ラーメン」ではなく「麺屋・麺処」などと称し、画数の多い漢字を多用した屋号や、それを記した作務衣や黒Tシャツといったユニフォーム、相田みつを風手書き文字で掲げられたメニュー、もちろん肝心のラーメンも、スープ・麺・具材・べ方にいたるまでがこだわりぬかれた入魂の一品……。 あの妙にナショナリスティックな装い、かねてから気になっていたのだ。ラーメンにも、ラーメン屋にもまったくかかわり合いのない私が書を手に取ったゆえんである。 脱サラしたおじさんが町の片隅で細々と営む……といったラーメン屋のイメージはもはや遠い過去のもの

    『ラーメンと愛国』速水健朗(講談社現代新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • 福島瑞穂:編「産まない選択―子どもを持たない楽しさ」について

    0. 福島党首 少子化相に - finalventの日記 民主党政権で少子化対策の担当大臣に内定した社民党の福島瑞穂さんは、1992年に「産まない選択―子どもを持たない楽しさ」というを編者として刊行しているよ、という記事。はてなブックマークで話題になっているようですね。 このはあまり売れなかったみたいで、中古市場にもあまり流れていない(日の古屋くらいでしか見つからない)し、市町村レベルの図書館にも蔵書されていないことが多い様子。なので、簡単に内容をご紹介します。 1.目次 はしがき i Ⅰ 対談 産む・産まない、どちらも正しい!? 1 「搾取」か「創造」か―出産・子育てをめぐる攻防 福沢恵子・福島瑞穂 3 出生率という名の危険な罠 諫山陽太郎・緒方由紀子 51 Ⅱ 手記 産まないかもしれない症候群 71 バンになんか乗りたくない 梶原葉月 73 二十七にもなって 佐々木さとみ 83

    Louis
    Louis 2009/09/17
    「なぜか分からないが、いきなりたくさん「参考にならなかった」票が入ってる。一体、このレビューの何が不満なんだろう」おそらくその投票者たち、本を読んでません。
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