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tankaに関するRe-KAmのブックマーク (12)

  • 休み時間じゅう顔を伏せて寝たふりをしているきみへ

    ■「トルタの国語 冒険の書」(2010)掲載作。国語の教科書風というテーマだったため、中学生の頃の自分に語りかけるイメージで書いた。個人的にもっとも思い入れのある文章。 きみは青春のなかにいる。勘違いしてはいけない。輝かしい恋や友情や挑戦の日々ばかりが青春ではない。青春とは身体におさまりきらないエネルギーが無軌道に暴走していく時期のことだ。友達も恋人もいなくて、いいことなんてひとつもなくて、休み時間はずっと机に突っ伏して眠ったふりをしたまま悶々と思い悩む屈した日々にだって、まばゆいばかりの輝きがある。声にはだせないけれど、お腹の奥に煮えくり返ってどうしようもない言葉があるはずだ。まだ真っ黒なかたまりのままとぐろを巻いているだろうその言葉が、いつか竜巻のようなうねりとともにきみの身体を突き破ってくる。言葉という真っ黒なうねりはきっと世界のすべてを吹き飛ばして、きみがきらいなあらゆるものをち

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    Re-KAm 2018/01/09
    熱い
  • 短歌評 世界のシステムに抗する歌・木下龍也論  竹岡一郎 - 「詩客」短歌時評

    木下龍也の歌集『つむじ風、ここにあります』を読んで、久しぶりに面白かった。面白かったのは、この作者の危うさである。世界のシステムに準拠する振りをして、実は全力で拒否したがっているところである。 じっとしているのではない全方位から押されてて動けないのだ 全部屋の全室外機稼働してこのアパートは発進しない 一首目の「押されている」のは、何に押されているのか。膨大な情報に押されているのだと読む。人間は良心的であろうとすればするほど、客観性を求めるものだ。インターネットが発信する世界中の情報の(それは世界中の主張、と言い換えても良い)、何が正しくて何が不正なのか、何に準拠して動けば良いのか、考えれば考えるほど動けなくなる。それは作者の純情であって、私などはそこに感動する。 だが、実のところ、正しさなんてものは、ほぼ無い。誰もが自己正当化を正義であると誤認し、そしてその正義が無数に殖え続ける現状におい

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    Re-KAm 2017/10/28
  • 木下龍也 | 新鋭短歌シリーズ

    空を買うついでに海も買いました水平線は手に入らない 2013.07.19 あの羽は飾りなんだよ重力は天使に関与できないからね 2013.07.16 飛び上がり自殺をきっとするだろう人に翼を与えたならば 2013.07.11 一の道をゆくとき風は割れ僕の背中で元に戻った 2013.07.08 日だまりのベンチで僕らさくら散る軌道を予測していましたね 2013.07.03 針に糸通せぬ父もメトロでは目を閉じたまま東京を縫う 2013.06.28 右利きに矯正されたその右で母の遺骨を拾う日が来る 2013.06.25 疑問符のような形をした祖母がバックミラーで手を振っている 2013.06.20 いくつもの手に撫でられて少年はようやく父の死を理解する 2013.06.17 風に背を向けて煙草に火をつける僕の身体はたまに役立つ 2013.06.12 雑踏の中でゆっくりしゃがみこみほどけた蝶を生き

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    Re-KAm 2017/10/28
  • ■短歌を楽しむ!!! リンク集■ : ▼存在しない何かへの憧れ──工藤吉生ブログ

    2019年05月05日 ■短歌を楽しむ!!! リンク集■ 短歌を楽しむブログ内リンク集 2009年10月に開設されたこのブログには2000ほどの記事があります。また、ブログのほかにtogetterなども作成しています。 そのなかから短歌関係でなにかのお役にたてそうな記事、おすすめ記事などをまとめました。 【1】さまざまな短歌作品のまとめ 私の好きな短歌100・まとめ 【2013年版】 http://t.co/bQ97LV4YWA 【2016年版】 https://t.co/gmubYuY1jN このブログを書いてる工藤吉生の好きな短歌100選です。歌人1人3首までという縛りで選びました。好評です。2013と2016では3分の1ほど入れ替わっています。 ぜひ短歌のおもしろさを味わってみてください。 工藤吉生選現代百人一首・仮 Togetterまとめ https://t.co/OUCrvKYJ

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  • 短歌自動生成装置「犬猿」(星野しずる)

    ■短歌を自動で生成しています。をクリックするとtwitterに投稿できます。 ■発表する際は筆名を「星野しずる」と付記するルールを提案しております。ご協力を。

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    Re-KAm 2017/07/23
    短歌って自動生成と相性良さそうだな、と前々から思っていたけれど、やっぱ良いんだな
  • 現代歌人ファイルその59・岡崎裕美子 - トナカイ語研究日誌

    岡崎裕美子は1976年生まれ。日大学芸術学部文芸学科卒業。1999年に「未来」に入会し、岡井隆に師事。2002年に「八月の桃」で未来賞次席となり、2005年に第一歌集「発芽」を刊行した。岡崎の歌でまず目を引くのはやはり大胆な性愛の歌であろう。 羽根なんか生えてないのに吾を撫で「広げてごらん」とやさしげに言う したあとの朝日はだるい 自転車に撤去予告の赤紙は揺れ 二時間で脱がされるのに着てしまうワンピースかな電車が青い 泣きそうなわたくしのためベッドではいつもあなたが海のまねする Yの字の我の宇宙を見せている 立ったままする快楽がある しかし性愛の歌といっても、愛のよろこびもなければ過激さもない。あるのはただひたすらに乾いていてけだるい、作業のような性である。「したあとの朝日はだるい」と歌うとき、真にだるいのは朝日ではなく「した」行為であることはなんとなく感受できる。そして気づくのが、性を

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    Re-KAm 2017/06/18
  • 第55回 三山喬『ホームレス歌人のいた冬』 - 短歌のピーナツ

    足で読む 土岐友浩 ホームレス歌人のいた冬 (文春文庫) 作者: 三山喬 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2013/12/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 公田作品の魅力は、透明感だった。極限状況に置かれても、それをストレートに嘆くわけではない。あくまで淡々と情景を描写する抑制的な姿勢に、公田の凛とした人格がうかがわれた。 短歌という三十一文字の世界は、平等な共和国のようなものだ。井村はそう感じた。そこには強者も弱者もない。実生活において、リストラをする側にいる者も、される側にいる人間も、作品は等しく扱われる。それどころか、路上生活者という社会の最底辺にいる者が、空前の反響を巻き起こしたのである。 しかし、あの寒い冬以来、共和国の最有名人となった公田は、二度目の冬を迎える前に共和国を去った。 (三山喬『ホームレス歌人のいた冬』) 2008年12月8日の朝日歌壇の紙

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    Re-KAm 2017/05/26
  • 感覚の変容;素人の歌 - Don't Let Me Down

    この文庫もたぶん品切れだろうが、1995年に講談社学術文庫で出た見田宗介『現代日の感覚と思想』というがある。 この文庫自体が見田氏がそれまでに書いた文章(東京写真美術館会館記念展カタログの文章、新聞にでたもの、朝日論壇時評からのセレクト)から成っている。 つまり1980年代後半から1990年代初頭に書かれた文章である。 いまこれらの文章を読むことは、過去を懐かしむのではなく、現在を考える手がかりになる。 この文庫のなかから、このブログでは、第1部の補章として収録された“愛の変容/自我の変容”という部分“だけ”をとりあげる。 これは1970年から90年までの「朝日歌壇」の主要な歌を集めたへの見田氏の感想(批評)である。 見田氏は当然、そこに“日人の感覚の変容”を見ている。 あるいは“現代という時代の基層の見えない胎動の音を聴く“としている。 ぼくはその論旨を紹介するのではなく(め

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    Re-KAm 2017/05/16
  • トナカイ語研究日誌

    「角川短歌」4月号に連載エッセイ「ぼくは散文が書けない」掲載。今回のタイトルは「『大は小を兼ねる』って世界の把握が雑だろ」。 「短歌研究」4月号に「なぜ『歌人さん』という芸名なのか 枡野浩一の現在地」を寄稿。 3月16日の北海道新聞に「札幌零景」掲載。今回は元ボウリング場の電器店が舞台。 短歌 2024年4月号 [雑誌] 雑誌『短歌』 角川文化振興財団 Amazon 短歌研究2024年4月号 作者:(株)短歌研究社 短歌研究社 Amazon 道新文化センター千歳で4月から短歌講座やります。 毎月2・4日曜の14:00-15:30です。イオン千歳店内に入居しています。 doshin-cc.com 北海道新聞「札幌零景」第6回が掲載です。 www.hokkaido-np.co.jp 北海道新聞2/17に「札幌零景」掲載。テーマは「ニセ時計台と空き地」。 北海道新聞の連載「札幌モノローグ紀行」は

    トナカイ語研究日誌
  • 現代歌人ファイルその57・奥村晃作 - トナカイ語研究日誌

    奥村晃作は1936年生まれ。東京大学経済学部卒業。大学在学中に「コスモス」に入会し、宮柊二に師事した。現在は「コスモス」の選者である。 奥村は「ただごと歌」の標榜者として知られている。ただごと歌という概念はなかなか複雑なものがあるが、端的に言ってしまえば当たり前のことをあまりにも当たり前に歌うがゆえに当たり前に思えなくってしまうような歌である。ただごと歌の代表と言われるような歌を引くと次のようなものである。 次々に走り過ぎ行く自動車の運転する人みな前を向く もし豚をかくの如くに詰め込みて電車走らば非難起こるべし ボールペンはミツビシがよくミツビシのボールペン買ひに文具店に行く 不思議なり千の音符のただ一つ弾きちがへてもへんな音がす 運転手一人の判断でバスはいま追越車線に入りて行くなり 信号の赤に対ひて自動車は次々止まる前から順に 1首目の自動車の歌などを読むと、オートマティックに進行してい

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    Re-KAm 2017/05/03
  • junkyosha.com - junkyosha リソースおよび情報

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    Re-KAm 2016/09/10
  • 穂村 弘さん(歌人)レポート|神戸学校|フェリシモ

    フェリシモ: 短歌は学生時代から始められたと伺ったのですが、当時のことを教えていただけますか? 穂村さん: 僕の大学時代というのはちょうど、80年代。バブルに差しかかって行くころで、みんなテニスとかサーフィンとかダンパとか、そういう世界でちょっと僕にはきびしかったんです(笑)。いまはわりとすみ分けができてると思うんで、みんながテニスしなくてもいいんですけど、80年代は、みんながスキーとテニスはしないといけないという感じがあって……。それがちょっときびしくて、そうじゃない自分の性格に合ったものをやりたいなっていう気がして。 当時の大学の図書館に行ったら、図書館ってわりとひんやりとしていて暗い雰囲気で、ちょっとカビくさいような。それでどんどん、その図書館のいちばんひんやりしていていちばん暗いところに入って行ったら、短歌の雑誌のバックナンバーが置いてあったんです。それを開いたら、お配りした資料の

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    Re-KAm 2016/07/23
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