1 2 オリジナル番組を武器にあらゆる配信経路に出る アジア市場へも積極展開 WOWOW社長 和崎信哉 ── 一般に無料放送の民放は「ながら視聴」が多いが、WOWOWのような有料放送では「じっくり視聴」のコンテンツがカギを握るといわれる。コンテンツ戦略では、どんなところが最も違うのか。 たとえば、2008年3月28日の夜に東京ドームで開催されたX JAPANの復活コンサートは、WOWOWが生中継した。 だが、機材のトラブルが原因で開演が2時間以上も遅れた。その間、会場内の様子を映し続けたが、苦情らしい苦情はなかった。もともと、突発的な事態を想定して複数の番組編成パターンを準備していたので、最後まで中継できた。 それは、映画やスポーツ中継でも同じだが、“柔軟な番組編成”ができる点が最も異なる。
ガンの特効薬をめぐってぶつかり合う人間模様。衛星放送のWOWOWがこの4月、初の連続ドラマ「パンドラ」の放送を始めた。初回を一般にも無料視聴できるようにしたところ、放送後、カスタマーセンターには「続きが見たいので加入したい」という電話が殺到した。 2003年以降、オリジナルドラマ「ドラマW」を制作してきたWOWOWが、ようやく連続ドラマを立ち上げた。初速は好調で、「今後も連続ものを追求しつつ、いろいろトライしてみたい」と黒水則顯・編成・制作・技術担当取締役は胸をなで下ろす。 「日本唯一のプレミアム・ペイ・チャンネル(有料放送)」を掲げるWOWOWが、昨年来、急ピッチでコンテンツ強化を進めている。2011年に地上波放送の完全デジタル化と同時に、BSアナログ放送も終了。メディアが多様化する中、地上波やCS放送等との差別化による加入者獲得は、WOWOWにとって死活問題だ。 厳しさ増す有料放送
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く