インタビューに答える日銀の黒田東彦総裁。欧米が金融政策の正常化に向かう中、難しい金融政策のかじ取りを迫られている=東京都中央区で2022年2月8日、内藤絵美撮影 日銀の金融政策が難しい局面を迎えている。新型コロナウイルス禍からの景気回復が進む欧米の金利上昇が本格的に日本に波及してきたためだ。デフレ脱却を目指し、2%の物価上昇を目標に大規模緩和で低い金利環境を維持してきた日銀だが、物価上昇の足取りは鈍いまま。欧米がインフレ退治へ移行する中、日本の「周回遅れ」が際立つ。 日銀は14日、国債を指定した利回り(価格)で無制限に買い入れる「指し値オペ」と呼ばれる公開市場操作を約3年半ぶりに実施した。金利を低い状態に抑え込む金融緩和の一環だ。同日の債券市場は、指標となる新発10年物国債の終値利回りが連休前の10日より0・01ポイント低い0・215%となった。指し値オペで金利を引き下げる日銀の姿勢が市場
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