難消化性でんぷんとは、胃と小腸を通過した後、大腸で発酵して腸内フローラに有益な効果をもたらす炭水化物の一種。玄米などの全粒穀物は、難消化性でんぷんの優れた供給源だ。(PHOTOGRAPH BY TIM GRAHAM, GETTY IMAGES) 「難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)」とは、体重を管理したり、特定の病気を予防したりするのに役立つ炭水化物の一種だ。グリーンバナナや生のジャガイモ、オート麦、特定のナッツや種子、豆類などに含まれている。通常のでんぷんとは違って小腸では完全には消化されず、大腸まで届いて発酵することで、さまざまな面から健康を支える有益な細菌の食べ物となる。 健康効果を示す証拠は増えつつある。2024年2月に学術誌「Nature Metabolism」に掲載された研究では、肥満または過体重の成人が難消化性でんぷんを8週間摂取すると、腸内微生物叢(そう)を整え、全身