◆Wollheim, MID そういえば第6論文の「欲求・信念・グリュンバウム教授のフロイト」というのは既視感があるなあと思い出してみたら、ネーゲルの書評で重点的に取り上げられていたのだった。 フロイトの精神分析がもたらしたのは、(ウィトゲンシュタインがそう捉えたように)旧来の常識心理学的な説明図式に根本的に取って代わるような代替的図式の導入ではなく、むしろ常識心理学的な理解を拡張することなのだ、――という見地からグリュンバウムの精神分析批判に異議を唱えるというのはいいとして、ちょっと引っ掛かるのは、その際にウォルハイムがあたかも、常識心理学がいわゆる信念‐欲求心理学とぴったり重なり合うかのような語り方をしばしば用いている点。(実際、信念‐欲求心理学に即した形で説明し得ることが、真正の行為の規準だとさえ述べられている。)しかしこれは、常識心理学がカバーする領域を実際以上に狭めて見せるこ
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