「まえがき」によると本書は、東大の社会学研究室で10年にわたって行われてきた共同研究の成果であり、また、科学研究費基盤研究A「ジェンダー、福祉、環境、多元主義に関する公共性の社会学的総合研究」の報告書としての性格も持つものらしい。科研のデータベースを見る(http://kaken.nii.ac.jp/d/p/16203030.ja.html)と、この科研は上野千鶴子氏を代表に、盛山和夫、武川正吾、松本三和夫、吉野耕作といった東大教授5人が関わり、合計4550万円の研究費を受けている。こうした漠然としたタイトルの研究で、基盤研究Aが受けられるというのは、本当にうらやましい。やはり東大教授という肩書きは、研究費獲得に有利なのではないかと思ってしまう。それは、肩書きという威光のせいなのか、それとも審査員と近いという人脈のせいなのかは、私には分からないが・・・ さて本書の目次は以下の通り。 ? 公