さて。3月31日、日曜日に行われたベルクソン哲学研究会についてご報告いたしましょう。 春の京都。さくらもほぼ満開で、すてきな時期でした。 今回は、発表者が四名、三宅さんのご著書『ベルクソン、哲学と科学の対話』をめぐる合評会兼ワークショップ、という充実したプログラムでした。 個人研究発表は午前に2本、午後に2本。 トップバッターの木山さんの発表は、ベルクソンにおける主観性と客観性、二つの多様体の区別の問題を、〈含意関係〉に着目して分析しなおすという試みでした。非概念的な認識とは、いかなる仕方で概念的な認識と関係するのか。そもそも概念的な認識とは何か、何でありうるか。根源的な問いに向かって開かれた発表だったと思います。 二本目は、平井(投稿者)の発表。ベルクソンの時間心理学の枠組みの中で、「感情」と「意志」という仮の軸を設置したときに描かれるであろう構図を、〈凝縮〉と〈拡張〉の二つの次元で整理
