Online ISSN : 1884-5649 Print ISSN : 1342-3703 ISSN-L : 1342-3703
調査実験紀要『東京大学大学院情報学環紀要 情報学研究・調査研究編』 社会調査や実験データに基づく研究成果の公開の場(年1回刊行) 『東京大学大学院情報学環紀要 情報学研究・調査研究編』は、情報学環における社会調査や実験データに基づく研究の実証的成果の主要な発表媒体です。情報学環教員や学際情報学府博士課程在籍者による調査研究論文によって構成されています。 本調査実験紀要は、情報学環と社会情報研究所の組織統合により、後者が出版してきた『社会情報研究所調査研究紀要』を改称し、発展させたものです。 同紀要は、情報行動や災害情報、インターネットやコミュニケーションなどに関わる多くの社会調査の成果を掲載し、その実証的なデータの価値は学会や自治体、研究者に高く評価されてきました。 情報学環では、その学問的な伝統を継承しながら、本調査実験紀要を、従来の社会調査の成果に加え、理工学との融合領域における実
<p>ヴァッカースドルフ反対運動は,使用済み核燃料再処理施設建設計画を中止に追い込み,連邦政府に国内での再処理を断念させ,ドイツの脱原子力政策を導く契機となった代表的な原子力施設反対運動である。この運動の展開過程を現地調査に基づき内在的に把握してみると,当初は外部に対して閉鎖的だったローカル市民イニシアティヴと地元住民が,敷地占拠とその強制撤去を契機に,オートノミー(暴力的な若者)との乖離を克服し対外的な開放性を獲得し発展させていった点が注目される。国家権力との対峙を実感し,「理性的に社会にアピールする私たち」という集合的アイデンティティを否定され「国家権力から正当性を剥奪された私たち」という集合的アイデンティティを受け入れざるをえなくなった地元住民は,「自らの正当性をめぐる闘争」という新しい運動フレームを形成することで,国家権力による正当性の揺さぶりを克服しようとした。このような集合的ア
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