もう採点は終わってしまったのだけど、東大教育学部での講義のまとめのために、メモ。 今日の日本語では「政治」という包括的な上位概念のもとに、理論政治学(システム論)・政治過程論風の言い回しを用いれば「入力input」にあたる狭義の「政治」=公共的意思決定と、「出力output」にあたる「行政」とが包摂される、という風になっている。さらにこのような「政治」の大枠は「憲法constitution」という形で与えられ、「政治」は「行政」はもちろんのこと狭義の「政治」においても、主としてそれが「立法」という形で手続きを踏んでなされねばならない、という形で、「法の支配rule of law」に服している。とはいえ「憲法」自体も不変ではなく、狭義の「政治」にはその変更可能性までもが射程に入れられている。 あるいはこの「政治」の制度的な枠組みのことを「統治government」とも呼ぶ。日本を含めた多くの
タイトル別名 ブルデュー ブンカ シャカイガク ニ オケル リョウテキ チョウサ ノ エイキョウ : 1960ネンダイ ノ ショキ ブンカ ケンキュウ オ チュウシン ニ Burudyu bunka shakaigaku ni okeru ryoteki chosa no eikyo : 1960nendai no shoki bunka kenkyu o chushin ni Influence of quantitative researches on Bourdieu's sociology: Bourdieu's practice and theory of cultural sociology in the 1960s type:text It is important that the experience of quantitative researches influenc
行政学叢書[全12巻] 第1巻 官庁セクショナリズム 今村都南雄[中央大学] セクショナリズムは官僚制の病理でしかないのか.この現象を歴史過程,政治過程,組織過程の三つの側面から捉え直し,その複合的性格の淵源を明らかにする.官僚制組織の研究に新たな切り口を示す意欲的取り組み. 第2巻 財政投融資 新藤宗幸[千葉大学] 近代日本がつくりだした巨大な政府金融システム=財政投融資とは何か.それはどのような仕組みをもち,いかなる機能をはたしてきたのか.2001年改革による制度変化と残された課題を探り,そのあるべき将来像を模索する. 第3巻 自治制度 金井利之[東京大学] 2000年分権改革は,「第三の改革」と称される大きな改革をもたらした.と同時 に,「改革が改革を呼ぶ」現象を生んでいる.本書は,2000年改革によって流動化し始めた自治制度改革が,どのように進行しているのか,そして,それは
[tmkm-amazon]478851334X[/tmkm-amazon] 目次はこちら。 この本は、読売新聞、朝日新聞を中心に「狂気」「神経衰弱」「ヒステリー」「外傷性神経症」「ノイローゼ」といった精神疾患の言説がどのように構成されてきたのかを記述した本です。精神医など専門家による言説について既往研究と接続しながらも、日本における一般人たちによってどのように精神疾患が知られ、流布していったのか、その経緯を史的に追うものです。そのため、一般人に読まれるようになった新聞記事(とくに小新聞)を重要な軸としています。 まず、著者は朝日新聞と読売新聞を採用した理由として、継続的に刊行されてきたこととデータベースの質が高いことを取り上げています。わたしもこれらのデータベースを使う機会が少なくなく、確かに有益なものです。ですが、検索にヒットさせるためのキーワードが読売は現代的なものなのに対し、朝日は当
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