Porter (1995/2013)の『数値と客観性』(原題 Trust in Numbers)の読書会に参加した。そこでわたしが発言したことについてのメモをここに出しておきたい。(読書会全体の論点の紹介ではない。この本と直接関係ない論点もある。) (読書会は2か所を通信でつないで開かれたのだが、残念ながら通信の調子がときどきわるく、他の会場の人の発言が詳しく聞きとれないことがあった。わたしの言ったことが他の会場では聞きとれなかった可能性もあると思う。それがこのメモを公開のところに置こうと思った動機である。また、同じ会場の人に向けてもことばがたりなかったところがあると思うので、補足しながら述べる。) - 1 - (これは読書会の中での発言ではなく、ある参加者と個別に話したことなのだが) この本で、「客観性」ということばは、日本語版の題名に出てくるだけでなく、原本の副題に objectivi