「俗流歴史本」の何が問題か、歴史学者・呉座勇一が語る（呉座 勇一） @gendai_biz

何が問題になっているのか 今、書店には歴史学の最新成果を無視して作家などが思いつきを綴った「俗流歴史本」が溢れている。昨今では百田尚樹氏の『日本国紀』（幻冬舎）が何かと話題だが、ここ20～30年ほどで日本史学界に対して最も攻撃的だったのは作家の井沢元彦氏であろう。ただ『逆説の日本史』などの氏の一連の「歴史ノンフィクション」は、史料に基づかない想像を多く交えており、学問的な批判に堪えるものではない。 そこで私が朝日新聞に連載したコラムなどで井沢氏の著作に対して苦言を呈したところ、氏が反論してきた（『週刊ポスト』2019年3月15日号掲載、『逆説の日本史』第1218回「井沢仮説を「奇説」「歴史ファンタジー」と侮辱する歴史学者・呉座勇一氏に問う」）。 これに対し私は、『週刊ポスト』3月29日号で「井沢元彦氏の公開質問状に答える」という記事を書いた。すると井沢氏が『逆説』1221回で「「公開質問状

[damegano]

「想像の翼を広げて「歴史のロマン」を楽しむことと、歴史を学ぶこととは、明確に区別すべきである」まさにこれなんだけど、批判された側は歴史ロマン自体を否定されたかのように受け取ってしまうと言う。

[ariyake]

“一番ありそうな解釈というのは、たいてい地味でつまらない”これだよな。意表を突いた面白い話が書きたければ「小説」と銘打ってやるべき。

[hazlitt]

長期的には個別に論争するよりファンタジーと史学の区別がつくようなリテラシーを教育した方がよいのだろうな、とは思うがこういうのは頭が下がる

[kamezo]

1990年ごろ、井沢氏と考古学者の対談を企画した。「逆説」と「学問」の激論を期待したのだが、氏は終始下手に出て教えを乞う態度だった。この違いは何だろう。

[tsubo1]

呉座先生が井沢本を読み込んでいることが笑えるが、笑えない。偽学問を批判するために、研究者の貴重なリソースが空費されているのが惜しい。

[kei_mi]

”歴史学の研究手法に則って長年コツコツ研究しなくても、優れた作家が鋭い直感や推理力を働かせれば歴史の本質を捉えることができる”　お手軽にポジション取れるからやめられないんでしょうか

[Ayrtonism]

長年大勢の学者が討論した結果が通説なので、新史料が見つからない限り、軌道修正はあってもひっくり返ることはないよね。通説に反することを想像するのは楽しいけど、学者と正しく論争できるようなものじゃない。

[ABOFAN]

1)呉座氏の主張の根拠はもっばら二次資料に頼り一次資料の信頼性もノーチェック 2)飛鳥後期は、全期間65年のうち約3割の17年は首都が固定されていい。呉座氏の凡ミス多発は謎。https://abofan.blog.so-net.ne.jp/2019-06-15-1

[kechack]

元々、日本の庶民は脚色された講談で歴史をまなんでいた訳だから、ある程度仕方ない気もする。

[kozilek]

学会に出さず娯楽として書籍を出す、は止めようがない。本当は、読者側がそれを真実だと思わないようにすることが大事。結局国民全体のリテラシーを向上させないといけない。

[hope_ring]

はー、この頃はまともな人かと思ったんだけどな。。。近代の歴史認識はひどいもんだ

[soylent_green]

ポストでの議論が現代の媒体にのるのもおもしろいな

[hietaro]

結局この「論争」は、このあたりで終わったのかな。その後の展開があったんだろうか。

[toronei]

保守だと自称している人達が、歴史の見方接し方が分かっていないの嘆かわしいよね。

[gryphon]

大方部分は頷けるけど『信長が法華宗に無為無策の中立では”お人好しすぎる”（そんな筈はない）』は常識や人間性から仮説する井沢論に近接してまいか（論争直前の https://m-dojo.hatenadiary.com/entry/2019/01/21/111157 参照）

[cubed-l]

「想像の翼を広げて「歴史のロマン」を楽しむことと、歴史を学ぶこととは、明確に区別すべきである」

[misopi]

”博覧強記の井沢氏がご存知ないとは思えないが念のため述べておく”←ここすこ。

[behuckleberry02]

一個だけ突っ込むならば、あり得ないような事って歴史上割とちょいちょい起こってると思うんだが？ 歴史学の弱点を批判の根拠として出されても困惑するしかない。

[y-mat2006]

浪漫の欠片が欲しいのさ♪／作家と学者の越えられない壁について。

[going_zero]

現代の狩野亨吉だな。くだらないモノにリソースを割かなければならないのは残念だけど、アカデミズムの中にこいう人がいるのは頼もしい。普通なら無視して終わりだし。

[hgonzaemon2]

礼儀知らずのゴザさんの意見は読んでも仕方がない。

[kno]

"読者の意表を突く奇説を提示する。それは歴史学界の通説より意外性があって面白いかもしれないが、歴史学者が思いつかなかったというより、まずあり得ないと思って捨てた考えなのである。"

[gcyn]

広告に刃牙が出てた。流れを読んで刃牙を出してきたのなら面白いですね。

[septoot]

アカデミックの人々の地道な努力を嘲笑しながら、その成果だけ利用しようって奴が多すぎるんだよな

[brusky]

“確からしさより面白さを重視する点”

[BigHopeClasic]

井沢元彦はもうしょうがないとして、その井沢に擦り寄る本郷和人が、東大史料編纂所の教授にもかかわらず学者間で総スカン食らってのが悲しいよな。テレビ出まくってるのが理由でないことは磯田道史への評価で分かる

[kori3110]

正確性の手続きを無視したいなら小説でやれば良くて、歴史ミステリの書き手である高井忍先生なんかは、自分の立ち位置を非常に客観視してて好き(柳生十兵衛秘剣考オススメ) https://twitter.com/takaishinobu/status/1136789489110532096

[tirol28]

"想像の翼を広げて「歴史のロマン」を楽しむことと、歴史を学ぶこととは、明確に区別すべきである"ほんとこれ

[pecan_fudge]

まあ司馬史観が真実だと思いこんでいる層も結構多いからなあ

[isuchan]

報道とかにも通ずるものがあるかもしれないけれど、本質的にはエンターテイメントであって、それを巧みに偽装して消費されてるような構図なのかな。昔逆説の日本史楽しんでたし、呉座先生の本は挫折してる。

[aneet]

大きな声じゃ言えないが、俺は逆説の日本史を読んで憲法9条擁護派に転向しました。

[shidehira]

この手の歴史好きは「歴史を学べ」なんていうけど「歴史学を修める」ことに無関心。

[D_Amon]

「想像の翼を広げて「歴史のロマン」を楽しむことと、歴史を学ぶこととは、明確に区別すべきである」井沢本も七平本も百田本も特定日本人にとっては気持ちいい物語なのだろうと思う。問題はそれに騙されたがる欲望

[toratorarabiluna273momomtan]

｢歴史学における一次史料というのは事件を見聞した当事者が事件発生とほぼ同時に作成した史料のことである｣

[susahadeth52623]

井沢元彦の説なんてたいがい新しいどころか既に否定された古い説なんだけど、それをいかにも新しいものかのように装うんだよね。で知らない人は騙されてしまうという。

[IkaMaru]

そんなに「教科書に載らない真実！」とやらが欲しいなら月刊ムーを読んで超古代文明の話でもしてりゃいいのに。そっちの方がずっと歴史家に迷惑かけずに済む

[fraction]

honnto,

[d-ff]

“地道な作業をせずに（…）レッテル貼りに走る”俗本が「逆張り歴史ファンタジー」で済めばよろしいが、靖国の合祀を「死ねば皆仏様、神様」が古よりの真髄であるからとアジアに説く人も現れたのでなあ。

[kz78]

"想像の翼を広げて「歴史のロマン」を楽しむことと、歴史を学ぶこととは、明確に区別すべきである。"