書籍のゴーストライターというエコシステム

出版のゴーストライターというものに誤解している人が多いようなので、ここで実状を少し書いてみます。 経営者本やタレント本など、プロの書き手ではないけれども「著名な人」が出している本のたぶん9割ぐらいは、ゴーストライターが代筆したものです。ここで「代筆」ということばを使ったのでわかるように、「著者」本人の考えていることや体験談を長時間のヒヤリングをもとに代わりに書いてあげるというのが、ゴーストライターの仕事です。これを「著者と言いながら実際には書いていないじゃないか。偽物だ！」と怒るのはたやすいのですが、しかしこのゴーストという仕組みは出版業界ではそれなりに意味のあるエコシステムとして発展してきました。それを説明しましょう。あらかじめ言っておくと、私はタレント本の世界はまったく知らないので、ここで語るのは経営者本などのビジネス書のゴースト事情です。 ゴーストライターの仕事をしているのは、たいて

[uturi]

執筆協力って形で明記されるならともかく、ライターの名前を隠しながら『有名人が一人で書いた』かのように振る舞って「業界内ではWinWinだよ」と言われても。

[kns_1234]

「読者のメリットは？」という方がいるけど、文章書き慣れてない方の本を読むのはたとえ好きな人のものでも苦痛なので読者もメリットあると思います。

[mahal]

だから共著者としてクレジット入れろ、に尽きるけどなぁ。別に表紙において虫眼鏡ないと見えないサイズでも、それがあるという法的地位は確保されていいんじゃないかな。

[mag-x]

現状は理解しているつもり。偉い人の中には文章がひどい人もいるしネ。でも今後はライターの名前を併記する方向で進んでほしいな。業界内の常識を業界外に強いるのは、やっぱ誠実じゃない。錯誤による錬金だもの。

[yas-mal]

現状は理解するけれども、今後は共著とする方向に進んだ方が良いのではないかと。米国では伝記作家が職業として成立していて、自伝を本人と伝記作家と共著名義で発表するのが普通らしいし(cf.「アポロ13」原作)

[kenjou]

普通に◯◯さんの話を◯◯さんがまとめた本です、と言って出版すればいいだけだと思うんですけどね。そうすればまとめるのがうまい人の名も知れ渡って一種のブランド化するかもしれないし。

[take-it]

不誠実。著者・ゴースト・出版社は三方よしといいつつ、読者にとってメリットてあるのかな？まったく触れられてないんだけど。そもそも「ゴースト」と隠さないでもいいんじゃないの？/追記：隠されるメリットが不明

[T_Miura]

今は過激な純粋まっすぐ君が多いですからねえ……

[hisawooo]

なんかもうエコっていい意味で使われなくなってきているよね

[isikaribetu07]

ここに書かれているのは表向きの著者以外のライターを使う利点であって，「ゴースト」ライターを使う利点ではない。この問題が不快な人は隠蔽・偽装が不快なのだろう。これはそうした人を煙に巻く文になっている。

[guldeen]

多くの場合、ゴーストの存在が問題になるのは『責任の所在』を問われるトラブルの際。自身の文章力は高くなくとも『著書』の内容を把握してる例なら、問題はあまり無いと思うが。

[kazuya5656539]

ちゃんとライターの名前も併記してくれればスッキリするのだが…それができないのはなんでだろう。

[holypp]

コメント含め良記事かと。

[tarchan]

一緒にしか見えない＞まあ佐村河内さん問題におけるゴーストライターと、出版業界のゴーストライターは定義も意味も全然違うので、一緒くたにされるもどうかと思いますが

[nw_wind]

なるほど “初版分だけはゴーストが印税7〜8％、「著者」が印税3〜2％とゴーストに多めに設定し、増刷すればこれをひっくり返してゴーストが印税3〜2％、「著者」7〜8％に。売れれば著者が儲かるけど、ゴーストは売れな

[kenchan3]

今更ブクマ。Win-Win-Winと言われても、昔賄賂で捕まった政治家の話と同じだろ。 そこにお金を出している人間の視点が欠けている点で

[periPsyche]

昔似たような記事読んだのを思い出した。

[atoh]

「この「ふくらみ」の部分があることだけをもって、「これは『著者』の本ではない」とするのは言い過ぎでしょう。」そんなこと誰かいってんのか。

[estragon]

自己啓発系とかビジネス書の場合は分かるが、作曲、詩歌、小説などの分野は、同意できない。この記事では前者に限って、そういう本はそういう風に作られているものなんだよ、という説明ということか

[noisegate]

それ言い出したら下請けはみんな名前出さないと不誠実だよね。iPhoneのパッケージに「鴻海」とか、コンデジに「サンヨー」とか書かないとね。OEMはゴースト工場。自分の業界に置き換えて考えてみればいいのにね。

[hamukatumix]

作曲と違って作文の敷居は低いので「本人が書けよ」と言う人もいるだろうけど、優秀な編集がついても売っていいレベルの文章が書ける人は稀だと思います。

[richard_raw]

著作権が譲渡できるのがイカンのや（ぇ

[monamour555]

プロのライタさんたちはこうやって言えるけれど，アカハラ恐れて言えない人たちもたくさんいるだろうな，と． /// 書籍のゴーストライターというエコシステム @sasakitoshinaoさんから

[ken36yoz]

あらゆる分野で名前が出ない下請けがあるというのになぜこんなに騒ぐ？　俺は真実を知っている、俺は騙されないと誇って、結果的に実利を失うこともあるだろうに。

[kamezo]

出版社が「談話取材」とかいう成立事情をオープンにしようとしない（クレジットしようとしても蹴られる）ことがあるんだから、やっぱりおかしいよ。どこまで責任を負うかで肩書きが変わるのとは意味が違う。

[Cujo]

大川大先生の本に切り込んでくれる人はいるのだろうか！？（棒　（ゴースト違いとか言うな

[otsune]

とんねるず「大志」の出版時に石橋は「ライターさんに書いてもらった」「伊代ちゃんみたいにこれから読みます」とこのへんをネタにしてたな。

[asanomi7]

例えば、小説家がゴーストライターを雇用している場合には、小説家という自然人が使用者であり、著作者となります（著作権法15条、職務著作）→ http://www.dlmarket.jp/products/detail/195083

[hidex7777]

白黒つけたがる日本人の正直さは美徳でもあるけれどもそれだけじゃ厳しいのが現実だとも思う

[ornith]

名前を隠すからには、何か理由があるわけで。「ゴーストライター」というひとつのシステムのことは分かったけれど、その理由についても突っ込んで欲しい。

[makou]

ライティングにそういう道があるということが公にされてこなかった――ゴーストライティングが問題視されてる核心はそこでしょ？ ゴースト作家さんの腕や実直さは読者も知らんし、いい作家なら何故隠す？

[susutig]

著名人の本の大半がゴーストライターによるものだということは出版界では常識。ただ今後はゴーストライターの名前を表に出すようにすることも必要かもしれない。

[wwitzmaster]

人がみな公平の許にいるなら、なぜ競争が存在するのか、なぜ秘匿される誰かが存在するのかまたは秘匿されるとは何かって話に頭のなかで勝手になりました。

[n_y_a_n_t_a]

綺麗なゴーストと汚いゴーストがあるかのような立論。

[me5655]

後ろめたいことないなら「製造業コンサルタントの経営者」の名前も出せよ。というか今までやったゴーストライター本全て掲載しろ。名前隠しつつ、後ろめたいことはしてないです言われてもな。

[keitaiclip]

実名を原則としている、フェイスブックのコメントしかブログに表示されないのは「芸人」の落ちという事かしら。

[takeishi]

後書きや謝辞に載せれば、という提言（もう載せている人もいるそうだ）

[netsekai]

名前を出さないのはそこにメリットがあると考えるからで、いくらその過程を説明されても結局は隠している事に変わらない。

[hirofumi21]

やっぱりこの問題のどこが悪いのかわからない。佐々木さんの言うように、win-winであって、それは暗黙の了解。テレビだって散々やらせあるわけだし。：書籍のゴーストライターというエコシステム｜佐々木俊尚 blog

[h24408]

“ゴースト本は「著者の書いた本ではない」けれども「著者の本である」とはいえる、というような立ち位置ではないかと思っています。”