プロ野球の試合前、グラウンド上で行われる選手の交流を見ると、あいさつを交わす選手の関係性を考える。例えば、42歳のヤクルト・青木の下に23歳の西武・蛭間があいさつに訪れたら、「早大の先輩と後輩」。24歳のヤクルト・丸山和が30歳の中日・柳へあいさつへ向かえば、「明大の後輩と先輩」。プロ野球の名鑑を見れば、だいたい2人の関係性が分かるものだが、記者も一瞬、分からなかったシーンがあった。 5月29日の神宮球場。ヤクルトとロッテの試合前、32歳の西川と30歳の山崎(ともにヤクルト)が、三塁ベンチ前でストレッチをしていた34歳の益田(ロッテ)に歩み寄り、しばらく笑顔で会話していた。西川は智弁和歌山高、山崎は青森山田高-日大、益田は市和歌山商(市和歌山)高-関西国際大からプロへ進んだ。高校、大学は同門ではないが、3選手の共通点は野球王国、和歌山県の出身であることだった。 〝和歌山県人会〟後に取材をす