少子化や授業形態の変化などで需要が減少の一途をたどるチョーク。生産量日本一の日本理化学工業(川崎市高津区)は、新たに「つみき黒板」という風変わりな商品を考案し、販路拡大に打って出る。 昨年12月に発売した「つみき黒板」は、子どもの手のひらに乗る大きさの積み木に黒板としての加工を施した。積み木に絵や言葉を書き込める楽しさを加えるアイデアだ。粉の飛散が少ないオリジナル製品「ダストレスチョーク」をセットにした。 当初は家庭や教育現場への浸透を狙ったが、店舗での活用にも販路を広げようとしている。大山隆久社長(42)は「お客さんにメニューや商品をアピールする際、チョーク独特の温かみがある線や柔らかな印象が見直されている」。職場などでのメッセージボードとしての利用も見込んでおり、展示会では文房具や玩具、雑貨までさまざまな業界のバイヤーが訪れる。 大山泰弘会長(78)が「チョークの世界を広げたい」