まず、本セッションを設けることになった趣旨を説明したい。 「食」は人間にとって最も根本的で身近な問題である。現在、世界中で「食」に対する関心がますます高まりつつある。日本においても、「食」に関する諸問題が、食料自給率をはじめ、栄養問題など、国家政策から生活面にいたるまでさまざまに議論されている。これらの議論の背景には、西洋科学文明の行き詰まりによる環境問題の深刻化やライフスタイルの変化などがあり、現代社会は文明の大きな転換点に立っていると言える。 こうした「食」の現代的課題を解決し世界に発信していくためには、世界的な視点で日本の「食」の問題を考えていくことが重要であるし、一方、従来の方法論とは異なる新しい視点で、「食」の問題に対処していくことが必要だと考えられる。数量化に象徴される栄養科学の視点からだけではなく、人文学からの視点を複合的に総合した文理融合の視点によってこそ、「食」の問題解決
「どうして、日本人はクジラを捕まえるの?」反捕鯨団体のシー・シェパードのメンバーが捕まり、また衝撃的な映画が公開される昨今、日本の捕鯨に対する世界の目は厳しい。特に現在拘束されているピート・バシューン氏の故郷、ニュージーランドの子どもたちは、素朴に日本人はなぜクジラを捕まえるのかという疑問がわくようだ。それに、あなたなら何と答えるだろうか? そんな疑問に応じるべく、ニュージーランドのワイカト大学で教鞭をとるひとりの日本女性がNZヘラルドにコメントした。(以下、抜粋) 「40年ほど前には日本でクジラ肉はほかの牛肉、豚肉などと同様の扱いを受けており、栄養価の高い食品として学校給食にも指定されていた。無知というか、グリーンピースやシー・シェパードに指摘されるまで、まったく罪の意識はなかった。そんなに食べている意識はなかったし、ましてや絶滅なんて考えも及ばなかった。しかし、実際には日本人のせいでそ
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