スイスアルプス最長のアレッチュ(Aletsch)氷河(2007年8月18日撮影)。(c)AFP/FABRICE COFFRINI 【8月8日 AFP】地球温暖化の影響が意外なところにも出ているようだ。スイスアルプス南部の2地区に暮らすローマカトリック教徒たちは、昔から洪水をもたらす氷河の後退を祈ってきたが、その祈りの内容を「気候変動防止」に切り替えようとしている。 フィエッシュ(Fiesch)、フィエッシェンタル(Fieschental)両地区のカトリック信者たちは17世紀末から、アルプス最長のアレッチュ(Aletsch)氷河を洪水の原因とみなし、この氷河が溶けるよう祈りを捧げてきた。この伝統は後に、毎年7月31日に地元のチャペルで行われる恒例行事に発展した。 皮肉なことだが彼らの願いは聞き入れられたのかもしれない。アレッチュ氷河は過去数十年で数キロ短くなり、現在では23キロまで縮まった。
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